幻の愛知県博物館
今日は名古屋市東区愛知芸術文化センター10階の愛知県美術館にお邪魔しました。
こちらで行われている企画展、「幻の愛知県博物館」についてうかがいましたよ。
現在愛知県には県立の総合博物館がありません。
しかし明治まで遡ると、大須のど真ん中に愛知県博物館が存在していました!この博物館はどんな活動をしていたのか?どうしてなくなったのか?などを紹介する展覧会です。
1章は「旅する金鯱」
日本で博物館がどのようにできたのかを金鯱と共に辿っていきます。
明治時代に海外から入ってきた博覧会や博物館はどういうものだったのか、明治時代の人が文化財をどう守っていったのかなどを辿ります。
2章は「幻の愛知県博物館」
実際に博物館が何をしていたのかが紹介されています。殖産興業といわれる、商工業者に対して売れ筋の見本品をみせて、こういうものを作ると売れる!などというアドバイスをしていた博物館。その後愛知県商品陳列館に移り変わるなど今の私たちがイメージする博物館とは少し違うものであったことを知ることができます。
3章はものづくり愛知の力
博物館が今でも残っていたら、各時代の最先端の見本品が集まった総合産業歴史博物館になっていたのではないかという想像のもと、弥生時代の木製品から現代の化粧品原料までが展示されています。
現在の博物館とは少し異なる、昔の人たちが楽しみ、学んだ博物館をぜひご体感ください。
お話いただいた学芸員の副田さんありがとうございました。
薬真寺伽帆
※放送後1週間お聴きいただけます。
◆幻の愛知県博物館
◇愛知県美術館
◇8月27日(日)まで開催