東海ラブストーリー【第1話】 東海ラブストーリー
もう3年もたつのか。 今でも鮮明に思い出せる。 みすずと出会ったあの日のこと。
今日と同じような気持ちの良い春の日だった。 僕はみすずを一目見たその時から、きっと、もう、恋に落ちていたんだと思う。「おおまえくん♡」 みすずは、今もあの時と変わらず僕のことをそう呼ぶ。「おおまえくん!」彼女はいつも元気いっぱいに僕のことをそう呼ぶ。
「うっせーなぁ。」自分の気持ちに気付かれないように、ぶっきらぼうに返事をする僕はつくづく子供だと思う。みすずと出会ってからもうすぐ3年。自分の気持ちを伝えるタイミングがわからなくて焦ってしまう。
「ねぇねぇ、おおまえくんは、彼女とか作らないの?」そう言って僕の顔を覗き込んで来た君に、僕は素っ気なくこう答える。『べつに。いまは興味ない。出会いとかも特にないし。』 どうして、僕はこんな嘘をつかなくてはいけないのだろうか。どうして、いま目の前にいるみすずが、僕の親友の彼女なのだろうか。
ラジオネーム とりもり さんの作品

次回の3ワードは「帰り道」「ピンチ」「コーヒー」です。第2話お待ちしています。
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