あの日以降、隣の部屋にゆずなさんが戻ってきた気配は無かった。
ゆずなさんからの「退院したらテレビ塔のお店に、大前さんと行きたいです！」と言うLINEが届いて2週間…こちらから連絡を取ろうかと何度かLINEを開くが、その度に和也の顔が浮かんだ。

そんな矢先、仕事帰りに桜通りを歩いているとゆずなさんからLINEが届いた。
『大前さん。連絡出来なくてゴメンなさい。急性胃炎は治ったんですが、何か他の数値がちょっと悪いみたいで、検査入院の為に退院が少し長引いてます。またご連絡しますね』
俺は、ゆずなさんからのLINEに喜びながらも内容が気になり直ぐに返事が出来ないでいた。

和也「大前さん」
声がした方を振り向くと、そこには和也が立っていた。
和也「突然、すみません。ゆずなの事で話があります。少しお時間いいですか？」
大前「あぁ…いいよ」
その時、和也の緊張した表情を、黄金色にライトアップされたイチョウ並木が照らしていた。

ラジオネーム 牛のタトゥー さんの作品

次回の２ワードは「三角関係」「告白」です。第６話お待ちしています。
ゆずなは、重い病気にしないでね・・・。
是非、300字くらいでお願いします。

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