「番組審議会からのお知らせ」放送内容
2001年12月「私の中の宇宙」 「番組審議会からのお知らせ」放送内容
2001年12月23日(日) 午前6時15分放送
12月の番組審議会がこのほど開かれ、10月7日から放送中の「私の中の宇宙」を審議しました。 出席した番組審議会の委員を五十音順にご紹介します。相羽 彦、麻創けい子、土屋嶢、久本省二、松田好旦、松沼正平、以上の皆さん。村瀬忠雄委員からは文書で意見をいただきました。また、東海ラジオ側からは、藤井道雄・取締役社長、加藤 武・常務取締役、梅田眞司・取締役報道制作局長、池田譲治・取締役業務局長、犬飼俊久・報道制作局次長兼制作部長、山口直美・ディレクターが出席しました。
「私の中の宇宙」は今年、平成13年10月7日にスタートしました。毎週日曜日の夕方、午後5時40分から8時まで放送している「おまかせ★ナイト」の中で、6時30分頃から50分頃まで、凡そ20分間のコーナーです。この番組は、「人が生きるのに『宇宙』という概念は欠かせない」という持論をお持ちの山田卓(やまだ・たかし)先生をお迎えして「宇宙」を楽しく分かり易く教えていただいております。毎回、前半は形而下学としての宇宙の謎を天文学、宇宙物理学の理論を使って、分かり易く科学的に解き明かしていきます。また、後半では形而上学としての宇宙談義に花を咲かせています。山田卓先生は、四日市市博物館の顧問を勤める傍ら、大学の講師や著述、講演などでご活躍中です。又、現在名古屋市科学館委員でもあります。
委員の皆さんからの意見の概要は次の通りです。
■「今年聴いた中で、トップに入れてもいい番組」
■「東海ラジオのインテリジェンスが良く出ている知的好奇心をくすぐるいい番組」
■「これは保存版」
■「非常にまじめで聞き易い番組は貴重」
■「NHK教育TVの良くできた時の感じ」
■「上質の岩波新書を読んだ後のような感じを受けた」
などと、高い評価をいただきました。また、
■「『流れ星』が鼻くその大きさという当たりは面白かったが、 後半は130億光年と大きな話になり、一般の人々には難しすぎたのではないか」
■「後半は話がどんどん飛躍してよく分からないところもあった。村上アナが私達と同じ視点でもう少し突っ込んでいただけるともっと良かったのでは」
■「前半は本当にこんなことがあったのかと思いつつも、分かり易く話が聴けた」
■「山田さんは例え話が上手で、素朴な疑問から話に入っていき、人を引き付けることが上手い優れた啓蒙学者」
■「山田さんは色々な先端科学のことをご存知だと思うので、『今の学問ではこうなっています』と、押えがあると良い」
■「山田さんの宇宙論は、ホーキンスの宇宙膨張論に基づくものだと思いますが、宇宙概念が確定していないことをきちんと押さえるべきではないか」
■「落ち着いた良い番組なので、多少分からないところがあるとしても、ずっと続けていただけたら非常に良い長寿番組になるのではないか」
などのアドバイスや期待もいただきました。
一方、東海ラジオ側からは、「審議委員からの意見を受けて、今後の番組制作に反映させるよう検討と研究を重ねます」と答えました。また、聴取者の皆さんから寄せられたお問い合わせや苦情などが、158件あったことを報告しました。
以上が12月の番組審議会の概要です。