「番組審議会からのお知らせ」放送内容
2023年7月「音を拾って~僕らの演奏海~」について 「番組審議会からのお知らせ」放送内容
7月の番組審議会が今月7日に開かれ、「音を拾って~僕らの演奏海~」 について審議が行われました。
番組審議会の委員を五十音順にご紹介します。
三摩真己、髙木久代、山口禎一郎、佐渡浩、齋田太郎、吉口克彦
以上の皆さんです。
名古屋を中心にライブ活動を続けるアート集団「ゴミンゾク」が奏でる楽器はすべて海洋ゴミから作られています。ボディにペットボトルキャップ160個と漂着ブイ、弦に釣り糸を使った「プラチックギター」、ゴミだけで作った三味線ならぬ「五味線」など、ネーミングもユニークです。
ライブは行政、企業、子どもたちを対象に行われることが多く、世界各国の伝統音楽などを演奏しながら、楽器の解説や海洋ゴミ収集の体験を語っています。すべての楽器製作を手掛けるのはリーダーの大表史明さん。独学で作られた楽器から生み出される音は、言われなければゴミ由来とわからないほど本格的です。
楽器たちのハーモニーを通して、まずは海洋ゴミの存在を知り、私たちが知らず知らずのうちに海を汚していることに気づき、暮らしを見つめなおすきっかけにする特別番組です。
ナレーションは、空木マイカ。
この番組は、2023年日本民間放送連盟賞エンターテインメント部門に出品され、中部・北陸ブロック審査で1位になり、中央審査会に進むことになりました。
委員からの意見です。
「知らない世界に触れることが出来大変ためになったが、メインに何を伝えたいのか分かりづらいところがあった」
「ごみ問題を、教えるスタンスではなくて番組を通してリスナーに考えさせてくれる良い番組だ」
「全体的にそれぞれのバックグラウンドをもう少し説明しないと分かりづらい」
「海洋ごみの環境破壊に対する問題提起を趣旨とした番組なのか、海洋ごみを使って楽器を作るという事を伝えようとしているのかよく分からなかった」
「全体的には良い番組だが、音楽の使い方や出演者の環境に対する思い入れみたいなところを広げていくともっと良かった」
「こういった環境問題を取り上げたのは大変良いことだと思うし、こういう問題を考える良いきっかけになる」
以上が7月の番組審議会の概要です。
事務局 岸田実也