「番組審議会からのお知らせ」放送内容
2005年3月「高校ラジオクラブ」 「番組審議会からのお知らせ」放送内容
2005年3月19日(日) 午前6時50分放送
東海ラジオ放送 番組審議会からのお知らせです。2月の番組審議会がこのほど開かれ、毎月第一土曜日午後8時30分から9時まで放送の「高校ラジオクラブ」について審議しました。出席した番組審議会の委員を五十音順にご紹介します。麻創けい子、小森)裕作、高島良樹、中山治英、松田好旦、みうらまさお三浦昌夫、山崎隆治 以上の皆さんです。
東海ラジオ側からは、志村富士夫・代表取締役社長、杉山達也・常務取締役、林 洋三・取締役業務局長、犬飼俊久・報道制作局長、佐枝一史・報道部長、源石和輝ディレクターが出席しました。
「高校ラジオクラブ」は高校生がつくるラジオ番組です。2000年4月、「高等学校ラジオ作品コンクール」への参加を目指す放送部所属の高校生のために、プロの俳優が出演する月1回のラジオドラマ「名作ラジオクラブ」としてスタートしました。その後、放送部でない高校生にも気軽にラジオに親しんでいただけるよう、昨年10月に企画を変更。高校生自身から企画を募集。東海ラジオのスタジオを使ってプロのアナウンサー・ディレクター・ミキサーとともに番組を制作してもらいます。提出された企画書をもとに、技術面のレクチャー、放送用語の説明、スタッフ会議、効果音・BGM選び、リハーサルを経て、本番を収録。5~6時間かけてひとつの番組ができあがります。これまでに22人の高校生が参加しました。番組全体は、高校生が制作した番組を中心に、前後に制作風景や番組を聴いての感想をはさんだ、ドキュメンタリー風に構成。番組では、今の高校生が何を考え、どういう気持ちでラジオと向き合ったかを伝えていきます。その中で今回は、愛知教育大学付属高等学校3年生の3人の高校生の作品、2月5日(土)の放送分「青春10代 勝手にしゃべるにゃ」について審議を行いました。
それについて委員からは
■「現在、教育現場が抱える問題は大変深刻なものがある。その中で、このように、高校生が番組の制作に携わるというのは、学校の先生や自分の親といった身内以外の大人と接触するという意味においてたいへん意義があると思う。」
■「この番組は、大人たちに対して、今の高校生が何を考えているのか、そのことについて少しでもヒントとなるようなものが提供できる可能性がある。しかし、実際の番組の内容は、通学途中の電車の中での会話をそのまま放送している感じで、早口であり、大人がそれを聞くには耐えられないものがある。あまりにも、本人たちの自主性を大事にするあまり、肝心なリスナーに対する配慮が足りないと思う。プロの放送局の職員が手助けをする中で、制作者の意図をしっかりと聞き取り、それをリスナーに対していかに聴いてもらえるような番組に仕上げていくか、その中でのチェック機能がしっかりと働いていなかったことは残念だ。」
■「これを聴いた多くの方に、『今の高校生は、こんなものか』と思われてしまう可能性がある。せっかくの企画主旨に対して、このように思われてしまってはたいへん残念な結果になってしまう。これまで放送された他の作品のタイトルを見てみると、もう少し聞ける内容のものもあるかも知れないが、 特に今回の番組については、課題が多いと思う。」
■「この番組に参加した高校生は、東海ラジオに対して好印象をもっていただいているようで、その点に関してはリスナー層の拡大につながるものであると思う。しかしながらそれは、今回参加した人に限られてしまうのではないか、少なくとも同世代の方から共感を呼ぶような内容であったかどうかについても疑問が残る。」
などの意見がだされました。
東海ラジオ側からは、「審議委員からの意見を受けて、今後の番組制作に反映させるよう、検討と研究を重ねます」と答えました。また、聴取者の皆さんから寄せられたお問い合わせや苦情などは、2月は、135件で、中日ドラゴンズオープン戦の中継日程についてのお問い合わせや、ナイターシーズンに入ってからの番組の終了、移動についての問い合わせが増えてきたことを報告しました。以上が2月の番組審議会の概要です。