「番組審議会からのお知らせ」放送内容
2007年5月「パパはバスケットボールプレーヤー」 「番組審議会からのお知らせ」放送内容
2007年5月28日(月) 午前5時25分放送
東海ラジオ放送 番組審議会からのお知らせです。5月の番組審議会がこのほど開かれ、3月24日土曜日午後4時~4時30分まで放送の特別番組「パパはバスケットボールプレーヤー」について審議が行われました。
出席した番組審議会の委員を五十音順にご紹介します。麻創けい子、小森裕作、高島良樹、三浦昌夫、宮崎真知、山崎隆治 以上の皆さんに野村卓委員は書面での出席となりました。
東海ラジオ側からは、志村富士夫・代表取締役社長、杉山達也・常務取締役、徳丸善一・常務取締役、山中晃一・取締役制作局長、近藤清・業務局長、角田功治・制作部長、岸田実也ディレクターが出席しました。
特別番組「パパはバスケットボールプレーヤー」は日本バスケットボールの第一人者で、リーグ優勝6回、MVPを3度獲得するなど輝かしい成績を残した佐古賢一選手の父親の部分にスポットを当てた番組で、父親としての佐古選手の生き方や考え方、妻や子供たちとの接し方を描くことで、父親のあり方や子育てのあり方を考えていく番組です。
これについて委員からは
■「昨今、児童虐待や学級崩壊、また昔では本当に考えられないような少年犯罪が増えているという時代に、考えさせられる番組だと思う。特に佐古さんの家族というのは、すがすがしい家族で、本当に子供の目線で付き合う、という佐古さんの姿には勉強させていただいた。子供の教育には家庭が大事だとか、学校が大事だとかいろいろといわれていますが、今こそ家庭の教育が必要だと思う」
という意見が出た一方で、子供たちに「けんちゃん」と呼ばせていることに関しては教育観の違いなどから異を唱える意見も多く
■「親は親、子供は子供という基本的な関係を築くことは必要だ。けんちゃんといわせておきながら、叱るときは叱るといったときにその基本となるものは何なのか?もっとその部分を引き出してほしい」
とした意見や、
■「あまりにもきれいな番組すぎる」
■「この番組を聞いて、ちょっと抵抗感というか違和感を覚える。それは何かというと恐らく、父親としての自分を語るという番組で、その中から父親とはこうでなくてはならないといっているように受け取れるというところではないかと思う。本人は必ずしもそうではないだろうと思うし、たくさんインタビューされた中には、本人も迷っていることもあったり、決してこうあるべきだとは言っていないと思う。ただ編集された番組を全体として聞いてみると、父親のあるべき姿とはこうあるべきだといっているように聞こえるところがあって、そこに抵抗感を感じるのではないかと思う」
■「佐古さんの親子関係は、むしろ特殊な例ではないか。だからこそ番組に取り上げることにしたのではないかとも思うが、このように各界で活躍している方が、悩みつつどんな風に子育てをしているのかということに関しては興味が沸くところでもある。これは特別番組だが、別の人ではどうかといった形で、継続をしていくことの中から見えてくることもあるのではないか」
などの意見がだされました。
東海ラジオ側からは、「審議委員からの意見を受けて、今後の番組制作に反映させるよう、検討と研究を重ねます」と答えました。また、聴取者の皆さんから寄せられたお問い合わせや苦情などは、4月は、151件で、例年どおり、プロ野球の中継カードや解説者に関する問い合わせのほか、3月までで終了した番組についてのお問い合わせも多く寄せられたことを報告しました。
以上が5月の番組審議会の概要です。