「番組審議会からのお知らせ」放送内容
2013年6月「新美南吉ともうひとつのごんぎつね」 「番組審議会からのお知らせ」放送内容
東海ラジオ放送 番組審議会からのお知らせです。
6月の番組審議会が今月10日に開かれ、「新美南吉ともうひとつのごんぎつね」について審議が行われました。出席した番組審議会の委員を五十音順にご紹介します。大西信之、熊倉浩高、中西英夫、宮﨑眞知、山口禎一郎、山﨑隆治、以上の皆さんです。東海ラジオ放送側からは、志村富士夫代表取締役社長、加藤康雄取締役業務局長、角田功治取締役制作局長、田中康之業務局次長、そして秋田和典プロデューサーが出席しました。
「新美南吉ともうひとつのごんぎつね」は、日本民間放送連盟賞番組部門教養番組参加作品で、5月25日(土)午後2時から45分間放送したものです。童話「ごんぎつね」は新美南吉の代表作の一つとされていますが、実はこの作品には二つの異なる形態が存在します。ひとつは当時18歳の新美南吉が書いたもの、もうひとつは赤い鳥の主宰者鈴木三重吉が改作した「ごんぎつね」です。番組では二つの「ごんぎつね」を比較しながら、作品のなりたちや、作者新美南吉が何を伝えたかったのかを探っていきます。そして「権狐」の作品から見えてくる青年、新美南吉の姿を伝えます。ゲストに作家の志茂田景樹氏を迎え、青山紀子アナウンサーのナレーションでお送りしました。
各委員の意見です。
「新美南吉生誕100年とタイミングも良く、オンエアも聞きやすい時間で東海ラジオの意気込みを感じる」
「リスナーの関心を高めるような作りになっていると同時に、物語の感情の背景も理解できる良い作品である」
「全体に過不足なくテーマに沿った展開になっている」
「他のメディアを使ってもっと事前PRをしたらどうか」
「ごんぎつねを通して現代にメッセージとして残したいという制作者の想いが強く感じられた」
「タイトルがミステリアスでインパクトがある」
といった意見が出されました。
東海ラジオ放送からは「番組審議委員からの意見を受けて、今後の番組制作に反映させるよう、検討と研究を重ねます」と答えました。又、リスナーの皆さんから寄せられたお問い合わせや苦情などは、5月は187件で、パーソナリティ変更に関する問い合わせが多く寄せられたことを報告しました。以上が6月の番組審議会の概要です。 事務局 佐枝一史