気まぐれ映画評『幸せの教室』 気まぐれ映画評
私は年間50本以上観る映画好きですが、
映画を紹介する場が今やありませんので(苦笑)、
時々、気まぐれに、
ブログで取り上げていきます。
本当に気まぐれです。
今日は、ただいま上映中の作品、
『幸せの教室』です。
トム・ハンクスとジュリア・ロバーツの共演、というだけで安心してお金が払えます。トム・ハンクス、善人を演じたら天下一品。『ターミナル』、『グリーンマイル』など挙げたらキリがないくらい、いい人が似合います。この作品でも、やっぱりいい人。大卒でないという学歴のために勤務先を解雇されたベテラン従業員ラリー(トム・ハンクス=善人)が、心機一転、大学に通い、キャンパスライフを楽しむ中で、私生活に悩む教師メルセデス(ジュリア・ロバーツ=アルコール依存)との出会いがお互いの人生を大きく変えていく…という、ある程度は結末がわかる安心ストーリーです。
誰でも失敗や後悔はあるわけで、そんな自分の過去を否定するわけではなく、いかに前を向いていけるか。ラリーはリストラにあったなんていうことを微塵も感じさせず、必死に勉強し、境遇も年齢も違う仲間を作り、自分の可能性を広げていくのです。私自身を振り返れば、もっと大学時代にできることがあったなあと悔いるくらいに。ラリーは離婚して莫大な住宅ローンを抱えている上、リストラされるという設定で、「そんなに明るく生きられるわけないだろう」という感想もありますが、人生に必要なのは希望と勇気とサムマネー、というチャップリンの言葉を改めてかみしめた映画でもありました。そして、「断捨離」という感じ。周りに「誰が」いてくれるか、も大切ですね。さわやかで品がある、「安心」の一本。
でも、なぜこんなに魅力的なラリーが離婚したのだろう? そしてジュリア・ロバーツは貧乳なのか(笑)?
(原題『LARRY CROWNE』)
(アメリカ/トム・ハンクス監督/トム・ハンクス、ジュリア・ロバーツ、他)