気まぐれ映画評『キャプテン・フィリップス』 気まぐれ映画評
きょうはただいま公開中の映画、
『キャプテン・フィリップス』を。
トム・ハンクス主演の映画にハズレなし。
2009年、ソマリア沖で4人の海賊に襲われたコンテナ船アラバマ号。その船長がフィリップス(トム・ハンクス)。乗組員の命と引き換えに、自ら人質になったフィリップスと海賊との息詰まる心理戦に、グイグイ引き込まれていきます。
あのドデカいコンテナ船が、たった4人の海賊に乗っ取られてしまう、しかもこれが現実だと思うとショックを受けました。フィリップス船長に特殊な能力があるわけでもなく、派手な展開があるわけでもないですが、丁寧に性格づけされた海賊とフィリップス船長との心理戦、そして爆発する恐怖心、トム・ハンクスはさすがだが、海賊を演じた4人も素晴らしい演技で圧倒されます。始まりから終わりまで緊迫感がハンパでない。この作品の監督、ポール・グリーングラスと言えば、手持ちカメラでグラグラと揺れる映像なので、目は疲れますが、見終わった後の心地よい疲れに比べたらどうってことはありません。実話がベースなので結末はわかっているのですが、そんなことは関係なし。やっぱり「トム・ハンクスにハズレなし」。