『東山線の車内で』
4連勝中の中日、
きょうは試合がありません。
ナゴヤドームで練習、
そしてわたしは取材です。
きょう、取材のためにナゴヤドームへ向かう途中の出来事です。
地下鉄東山線に乗り、伏見駅・栄駅間を走っていました。
わたしの前におじいちゃん、お父さん、そして5、6歳くらいかな?という男の子がいました。
その男の子はおじいちゃんに抱っこされていました。
「まだ抱っこ癖があるのかな、うちの子がそうなったら重くて大変だなあ~」などと思っていました。
するとその直後。
なんとその子が吐いてしまったのです。
抱っこ癖ではなく、体調が悪かったのでしょうね。
「これは大変、ティッシュティッシュ!!」とわたしはカバンの中に手を突っ込みました。
そしてわたしだけでなく近くの乗客の皆さんは
みな同じ行動をしていたのです。
あっという間にたくさんのティッシュが集まりました。
お父さんはしゃがんで汗だくになって必死に床を拭いていました。
すみません、すみませんと言いながら。
「嫌だ、吐いたの?」という視線よりも、
周りのみんなで助けてあげようという車内の空気、
なんかいいな~と思いながら、
すぐに栄駅に着きました。
そして降車する際に気づきました。
その子が吐いてしまった近くに座っていた60歳位の男性の革靴に
吐しゃ物がついていることを。
この男性は気づいているでしょう。
目の前の出来事で、足元を見ていたのですから。
でも、なにも言うことなく同じく栄駅で降りていきました。
お父さん、焦っていたからこの男性の靴に気づかなかったのでしょう。
本来であればこの男性にひと言詫びて、
靴を拭くが先だったでしょう。
わたしが靴を汚された男性の立場なら許すことができたかな、
そんなことを考えています。
2歳1カ月の我が子の熱は相変わらず続き、
昨夜は40度近くまで上がりました。
そして「RSウィルス」に感染していることが判明しました。
我が子を大切にするのは当たり前ですが、
困っている人には人にやさしくありたい、
そういう人間でいたいなあ~。