『福谷浩司選手 日本ハムへ』 日々
中日から国内FA権を行使した福谷浩司選手が、日本ハムへの移籍を決めました。きのう深夜、この件を知りました。もちろんわたしは全く知りませんでしたが、何となく「日本ハムを選ぶのではないか」との予感がありました。
わたしの母校でもある慶應義塾大学からドラフト1位での入団。慶大出でドラゴンズに入団したのは、わたしが東海ラジオへ入社した1998年以降では、2002年ドラフト8巡目・湊川誠隆内野手以来でしたので、とてもうれしかったです。
2014年には72試合に登板し、その後は一軍のポジションをガッチリつかんだかと思えば、2019年はわずか1試合登板。「大丈夫か…?」と心配した次の年には、先発投手として8勝を挙げ、翌2021年には開幕投手を務めます。しかし打球が当たっての骨折だったり、先発したり、救援に回ったり。「がんばれ後輩」と願うことしかできませんが、気になって仕方がない選手のひとりでした。
寂しい気持ちはもちろんあります。しかし、福谷選手は「学ぶ」気持ちがとても強い男です。このオフ、プエルトリコのウインターリーグに参加していることもそのひとつの表れです。FA宣言して、他球団を見てみたい、学びたいというのは、福谷選手を見ていると全くもって自然な決断だと思います。
下の写真、福谷選手と同学年、加藤翔平元選手との一枚です。
実はこの写真を撮る前に、わたしは福谷選手にかなりの時間、あれこれ話を聞かせていただいていました。その中の話題のひとつが「北海道日本ハムファイターズについて」でした。郡司裕也選手、山本拓実選手の活躍についてはもちろん、新庄剛志監督について、そして日本ハム球団について…。新庄監督のことを「ものすごく野球を勉強されている方だと思います」と言っていたこと、はっきり覚えています。もちろんこのときわたしは、福谷選手が来季は日本ハムでプレーすることになるとは全く考えていませんでした。恐らく、福谷選手も同じだと思います。
わたしはプロ野球選手に、あまりLINEを送ったりするタイプではありません。でも、きょうは郡司選手、山本選手、そして福谷選手に思わずメッセージを送りました。福谷選手には「たくさんの連絡があるだろうから返信不要!」との一文を添えましたが、すぐにLINEが届きました。「大先輩!」で始まるメッセージを(笑い)。
わたしが福谷選手の人柄を、周りに伝えるときに紹介するエピソードがあります。些細なことなのですが、ナゴヤ球場の駐車場で取材のため、選手の出待ちをしていたときのことです。
ゴミが落ちていました。
何人もの選手がそのゴミを気付いていたのか気付かずか、素通りしていきました。しかし、福谷選手はスッと手を差し出してそのゴミを拾い上げ、ポケットにしまいました。何気ない一コマですが、彼の人柄を知ってもらうに十分なエピソードで、いろんなところで話してきました。
パ・リーグで、ファイターズで、新しい発見や学びがたくさんあるはずです。またゆっくり話を聞かせてください。がんばれ、「大後輩」。