『8月8日、バンテリンドームで』 日々
きょうも酷暑のナゴヤ球場へ。最高気温37.6度。
10時に到着し、球場を後にしたのは午後3時半。5時間半、よくぞ外で耐えました。その甲斐あって選手からあれこれ話が聞けました。
練習後は選手たちの私服が見られます。Xにポストしましたが、後藤駿太選手はめちゃくちゃ決まっているというか、カッコいいですね。街中ですれ違ったら、プロ野球選手というより芸能人かなとおもうくらいのオーラ。
「オシャレは好きなんです」と笑顔で話してくれた後藤選手。斜めがけしているFENDIのバッグは「数年に一度ある、妻からの高価なプレゼントです」と教えてくれました。このバッグを選ぶ後藤夫人もセンスがあるわ〜。48歳のオジサンから見ても、カッコよかったです。
ナゴヤ球場で汗を流す選手たちにあれこれ声をかけましたが、岡田俊哉選手とも久しぶりに話をさせていただきました。
8日にバンテリンドームナゴヤでの2軍戦で先発した岡田選手。5イニング1失点の好投でした。2023年2月の沖縄キャンプで右大腿骨骨折。マウンドで倒れ込んだ岡田選手を、わたしは現場で目撃していました。骨が折れる、その鈍い音までしっかり聞こえてしまう距離で。
よくぞ試合で投げられるようになるまで、リハビリを頑張って乗り越えました。しかし、今季中の支配下選手への復帰は叶いませんでした。
「そりゃショックでしたよ。支配下への復帰は大きな目標でしたから」と、いまは笑顔で話してくれる岡田選手。でも「今季中の一軍での登板はなくなった。そういう状況でどう振る舞うか、みんなが見ていると思うんです。後輩たちは『岡田さん、岡田さん』とよく声をかけてくれるんです。そういう僕のキャラは崩したくないし、今季の目標は叶わなくても、日々を一生懸命に過ごす姿は後輩たちに見せていきたい」と、前を向いていました。年齢を感じさせない笑顔を浮かべながら。
井上一樹2軍監督は「7月を過ぎて育成の背番号を持っている選手。来年の契約やこれからの野球人生を考えていく中で、しっかりやってくれている。後半を良いイメージでいけるようにしてほしい」と話したそうです(中日スポーツ)。
岡田選手はこの試合の数日前、井上2軍監督に直訴したそうです。「もし先発投手が決まっているのであれば、投げさせたい選手がいるのであれば、無理は言いません。でも、もし決まっていないのであれば、8月8日バンテリンドームナゴヤで、僕を先発させてください」と。今季中の支配下復帰の可能性がなくなった状況で、「どうしてもバンテリンドームで投げたい」という意思を伝えた岡田選手。そしてその思いに応えた井上2軍監督。
岡田選手のご家族ももちろんいろんな思いを抱いたあの日の登板だったでしょう。岡田俊哉本人と、その周りの応援するたくさんの人の熱い想いが詰まった、8月8日、バンテリンドームナゴヤのマウンドでした。
背番号21をつけ、351試合目のマウンドに立つ岡田選手。2025年の楽しみのひとつです。