『初めてのスマホ』 日々
能登半島地震の発生を受けて、わたしがすぐに決めたことがあります。それは「父親に携帯電話をもたせる」こと。わたしの母はスマートフォンを使っています。LINEや買い物にも利用しています。しかし父(76歳)は、スマートフォンどころか、いままで携帯電話を持ったことがありません。70代のスマートフォンの保有率は79パーセント、フィーチャーフォン(いわゆるガラケー)15パーセント、いずれも保有していない人はわずか6パーセントという調査結果もあります(NTTドコモ モバイル社会研究所調べ)。わたしの父は、そのわずか6パーセントに含まれているのです。
災害はもちろん、日常生活でも事故や怪我などの不安はあります。その時に連絡手段がないとお互いに困ります。なので、すぐに用意しました。
76年ものあいだ携帯電話を持たずに生活してきた父には、最低限の使い方を理解することもかなり難しいことでしょう。まず、きょうの段階ではわたしや母への電話の掛け方、かかってきた際の受け方をわかってもらい、とりあえず終了しました。
まずは忘れずに「携帯」すること。そして困ったときに電話をかけられるようになること。ひとつずつクリアしていってほしいものです。
スマートフォンだけでなく、緊急連絡カードを作ってケースに入れ、一緒に渡してきました。