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直球勝負!大澤広樹

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『なぜアナウンサーは「○○していったー」と叫ぶのか』 日々

友人の野球雑誌ライター・尾関雄一朗さんがX(旧Twitter)である記事を紹介していました。「PRESIDENT Online」に掲載された【なぜアナウンサーは「三遊間抜けたー」でなく「抜けていったー」と叫ぶのか…甲子園決勝前に知りたい本当の理由】(春日和夫氏)という内容のもの。どれどれ、面白そうですね。読んでみましょう。



ライターの春日氏は「ここ何年も『抜けていったー』『打ってきたー』が気になっている。なぜ『抜けた』『打った』と言い切らずに同氏を重ねるのか。」というところから、記事が始まります。

そう言われると、わたしは「抜けていったー」とも「打ってきたー」とも実況しません。古いタイプのアナウンサーなのでしょうか(笑い)。「○○していったー」、増えているでしょうか? わたしはあまり気になったことがありませんでした。また春日氏が指摘しているように「打った」「抜けた」でいいと思います。ちなみにわたしはほぼ「投げました」「打ちました」と「ですます」で喋っているはずです。若い頃、北山アナにそうした方がいいと言われたような覚えがあります。

この記事の中でフリーアナウンサー四家秀治さんが登場します。ここで大変興味深い指摘がありました。「語尾で時間稼ぎをする習慣がアナウンサーになる前から身に付いちゃってる」とのこと。「打ちました」と「打っていきました」は文字数にしてわずか3文字の違いですが、この3文字で時間を稼いで次に喋ることを考えることなど…

できるんです! いや、しています!

これはよくわかります。例えば競馬中継。「外からするすると」「内をついて」「〇番の~」とか喋っているのは、ほぼ次に何をしゃべるか、競馬だと馬の名前の確認をしている時間を埋めているだけといっても過言ではありません。これは四家アナ、耳が痛いが見事なご指摘です。

「語尾にいろいろ付属させないで、すぱっと言い切ってほしい」と四家アナ。まったく同感です。実況のスタイルや表現はいろいろ時代とともに変化します。わたしでも入社したころ「落下点に入るみたいな表現は古いから、もう大澤はその言い回しは止めた方がいい」と言われましたし、なんとなくかっこよく感じて「○○であります」という表現を時々使っていたのですが、それも先輩アナに「大澤には合わない」と止められたことがあります。いろいろ変わっていくのですが、それでもやはり四家アナが言うように「すぱっと言い切る」のは、実況アナウンサーとしての一丁目一番地なのだと思います。

ぜひ一度「PRESIDENT Online」の春日氏の記事、ご一読ください。


最後に、夏の甲子園、慶應義塾高校107年ぶり2度目の優勝おめでとうございます!

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