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直球勝負!大澤広樹

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『梅津晃大の127球』 日々

きょうはドラゴンズの取材担当日でした。ただ、1軍の練習もなく、生放送でのレポートも不要と言われました。出社してプロ野球の資料をまとめるもよし、有給休暇を取るもよし、だったのですが、せっかく2軍戦もありますし、ゆっくり取材をするチャンス! ナゴヤ球場に行ってきました。

ビシエド選手、きょうのカープとの試合では3打数1安打でした。



試合前にはスピードワゴン・井戸田潤さんの始球式もありました。



しかし、わたしは残念ながら始球式を見ることはできませんでした。試合もほとんど見ていません。何をしていたかというと、試合に出ない選手が練習を終えるのを待って取材をするために、ずっと球場の外、昇竜館の前で待っていたんです。

小笠原慎之介選手。ちょうど前回の登板ではわたしが実況を担当していたこともあり、その時のことを思い出しながら質問し、答えてくれました。次の登板は21日のタイガース戦でしょう。投げて打って、チームを勝利に導いてください。



春季キャンプで大腿骨骨折という大けがを負った岡田俊哉選手。松葉杖を使って歩いていました。頑張っているに決まっています。わかっています。でも、頑張れ!



4月12日カープ戦、前回登板からなんと中2日で先発した福谷浩司選手。

「中2日は貴重な経験ですよ、最初で最後でしょ。(1回KOされた4月9日ベイスターズ戦の)登板2日前のブルペンで、涌井(秀章)さんが僕を見て「あれっ?(おかしいのでは)」と思ったそうです。積み重ねてきたことが悪い方に転がっていったんです。その時は何も話しはしなかったんですけれど。涌井さん、よく話してくださるんです。思ったことを素直に言ってくれるので、耳が痛いこともあるんだけれど、すごくありがたいんです。12日のカープ戦の後は「よくなってるじゃん」と言ってくれました」

次は23日タイガース戦でしょうか。今季初勝利、待っています!



ちなみに福谷選手、練習後は散髪の予定だそうです。

12連敗中のドラゴンズ2軍がリードしていることは知っていましたが、そのまま取材続行。

東京に向かう前の柳裕也選手にも話を聞いたり、貴重な時間を過ごしているところにやってきた梅津晃大選手。上半身がすごいことになっています。



顔の大きさとのバランスがおかしい(笑い)。これだけでも復活が楽しみになってきます。

「体重は10キロくらい増えました。いま98キロです。投げている時は肘について全く怖さはないんです。でも、投げた後、次にシート打撃に投げるまでの調整は怖いところがないわけではありません。反動はやっぱりあります。何もないという状況には今後もならないかもしれないけれど、うまく付き合っていけそうな気はしています。練習であまり投げすぎないようにしています。先週火曜日に102球、投げました。これが今までの最多です。このときは103球目はもう投げられないくらい出し尽くしました。バテましたね。体力のキツさであって、肘の痛みとかではないので、ここまで来たのかなという感じです。」といたって笑顔の梅津選手。

わたしは梅津選手に聞きたいことがありました。わたしが実況した試合でもある、2020年8月2日のスワローズ戦。延長10回127球5安打9奪三振で投げ切ったものの、試合は0‐0の引き分けに。令和のプロ野球で、延長10回を投げ切る選手はそうそう現れないでしょう。でも「きょうは自分の試合だ」と10回を投げ切った梅津選手の姿は、いまでも焼き付いています。なんとか得点を、と祈るような思いで実況していたことも思い出します。ここ数年で、わたしが担当した試合の中では指折りの好ゲームでした。

しかし、その試合後に右肘を痛め、シーズンを終えた梅津選手。2021年も3試合の登板に終わり、昨年3月にはその右肘を手術することに。わたしの周りでも「あのとき10回まで投げなかったら痛めなかったのでは…」という声がありました。そのことについて、梅津選手はどう思っているのか。ずっと聞いてみたかったんです。

「後悔とかそういったものは本当にないです。自分から投げたいと言ったわけですし。あの試合の後、いろんな人から連絡もらいました。勝てなかったけれど価値ある試合だったよとか、皆さんにとってはすごく印象的な試合になっていて、あの試合があるからタイトルを獲ったわけでもないのに、実績もないのに覚えていてくれて、自信になる試合にはなりました。けがとあの試合は関係ないです。与田監督、阿波野さんが投げさせてくれたことにも感謝しています。僕が監督なら代えていたかもしれない。でもあのとき2人は「お前に任せたよ」と言ってくれた。うれしかったし、今の時代にはなかなかない、人間と人間という熱いものを感じた。すごく熱くなりました」

梅津選手の話しを聞きながら、わたしもちょっと胸が熱くなり、あの日のことを思い出しました。そう、高い技術を持った生身の人間が、感情を昂らせ、真剣にやっているからプロ野球、プロスポーツは観ているものを熱くさせてくれると思います。わたしたちを熱くさせてくれた梅津選手の復活を心待ちにしています。



たくさんの選手に、いろんな話しを聞かせてもらい満足していると、球場内の2軍戦は終盤8回表に。1点返されて2‐1、わたしが記者席に腰を下ろして数分で同点に追いつかれます。延長に入り10回表2死無走者からホームランを打たれてしまいました。そのまま3‐2でカープ勝利。ドラゴンズ2軍はなんと球団ワーストタイの13連敗になってしまいました。



あしたの2軍戦は松葉貴大選手が先発登板予定とのこと。1軍も2軍も、あしたは勝利を。

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