『石川昂弥復帰&大野雄大待ってるぞ！』 日々
きょうからドラゴンズ石川昂弥選手が1軍練習に合流すると知りました。左膝の手術から約11か月ぶりに実戦に復帰した石川昂る選手。なので、ドラゴンズ取材担当日のきょうは、早い時間からナゴヤ球場へ。2軍はビジターで試合ですが、リハビリ組や遠征に帯同していない選手が残留しています。石川昂選手のいまの状態を間近で見てきた、渡辺博幸・育成野手コーチにお話しを聞きたかったんです。
渡辺コーチは「（一塁を守ることになっても）ハンドリングも上手いし、まったく問題ない。これくらいはできるだろうと思っていた。ただ、膝の負担だけ考えたら三塁の方がいい。一塁はいろんな動きが出てくる。あらゆる動きをしなきゃいけないし、慣れていない。挟殺プレー、中継プレー、カットマン、そういうところの動きがまだ不安かなというところ。ただ、2軍でずっと見ていても、石川昂弥はやっぱり全然違う。打球のスピード、スイングスピード、全然違う。治ったらなら1軍で使ってみたいというのは当然だと思う。（11日からの）鳴尾浜タイガース戦からはフルイニング出場もOKですと、僕が監督に言った。ナゴヤ、四日市での試合でももうちょっと監督は打席に立たせたかったみたいだけど、我慢してもらった」とのこと。
なるほど。一塁だろうと三塁だろうと守備も心配なし。膝の状態もかなり良さそうだとわかり、ひと安心です。
11時20分ごろ、一軍練習に向かうために、石川昂選手が姿を見せました。
ちょうどその時、藤嶋健人選手が通りかかりました。そして石川昂選手に「じきに1軍に行くから待っとけ！」と笑顔で送り出していました。いい先輩です（笑い）。
さあ、そろそろ1軍練習の取材のためにバンテリンドームに向かおうかなと思っていたところ、「大澤親分じゃないですか！」と声をかけてくれたのが大野雄大選手。左肘の遊離軟骨除去手術を来週行う予定ですが、その表情は明るさいっぱい、いつもの大野雄選手でした。いわゆる「ロック」した状態の肘を見せてくれました。
曲がらない、伸ばせない、驚くほどに可動域が狭まっていた大野雄選手の左肘。プロ野球選手、こんなになるまで我慢して投げるのか…。大野雄選手もいろんな話を聞かせてくれました。特に印象に残ったのは「この手術で2年は選手寿命が伸びると思っています」というひと言。「肩、肘そのものはきれいで何も問題ない」と医師に言われた大野雄選手。この手術で体の不安がひとつ取り除かれる、至って前向きな手術と受け取っているようです。大野雄選手には、小学2年、年中、1歳半のお子さんがいます。「バンテリンドームの装飾、自分の顔が中心にあるんです。これを見て子どもたちが喜ぶ。これが大きな励みになっています。チームの中心に自分がいられるようまだ頑張らなきゃいけません」。最近、娘さんたちも野球に興味を持ってきたようです。1歳半の男の子が、お父さんの凄さをわかってくれるまで、ドラゴンズのエース投手であり続けてください。「8月には戻ってきますから！」と、最後まで笑顔の大野雄選手でした。
さバンテリンドームでの練習が始まります。立浪和義監督が「4番三塁・石川昂弥」を明言しました。
石川昂選手がたくさんの記者、カメラに囲まれます。
「約1年ぶりに戻ってきた。いい緊張感の中でやれました。あいさつ「きのういい勝ち方をしていたので、続けていけるように」と。練習はいつも通りやれたと思います。左膝、人工芝でやっていなかったので明日どういう状態かわからないけれど、今のところは問題ないです。ここまで長かったですけど、パワーアップして一軍に戻るためにやってきたので、思う存分暴れたいです。自分に求められているのはホームランであり長打であり打点だと思うので、そこにこだわってやっていきたいです」。
あしたからのジャイアンツ戦、楽しみが増えました。まだ10試合が終わったばかり、ここからの巻き返しを信じています。
