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直球勝負!大澤広樹

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『繊細さんの本』 日々

きょうは7時30分出社。空き時間にツイッターをチェックしていました。すると気になるツイートが。ツイート主は元ラジオNIKKEIアナウンサー・小屋敷彰吾さん。文章などを投稿するサイト「note」に、小屋敷さんがアップしたのが「競馬実況から離れた正直な理由」というものでした。



小屋敷さんとわたしは面識はありません。しかし、わたしは競馬が大好きで、グリーンチャンネルや競馬場内でも流れる、いわゆるJRA「公認」とも言えるラジオNIKKEIのアナウンサーの皆さんの実況も好きです。ですから小屋敷さんの名前は存じ上げていますし、実況ももちろん聴いていました。しかし、ここのところ競馬実況から離れ、さらには9月で退社したということも知り、どうしたのかなと一方的に思っていました。そしてきょうのnoteが「競馬実況を離れた正直な理由」です。

朝からいろんな思いに駆られました。本当に共感できました。詳しくはぜひ小屋敷さんの投稿をご一読いただきたいのですが、小屋敷さんが憧れとプレッシャーの狭間でもがいた姿が目に浮かびました。

わたしはいろんな仕事の本番前に「全然緊張していない」とか「もう余裕だな」とよく言われます。でも、これは全くの勘違いで、実際にはどんな仕事でも、定時ニュースひとつでもすごく緊張します。わたしが緊張していると、その緊張が周りに伝播して放送やイベントの質が下がってしまうから、そうならないように緊張していないふりを演じているだけなんです。怖いですよ、失敗したくないので。

Wikipediaのわたしの項目にもありますが、5年前には体調不良から声が出なくなり、試合中に実況を交代したこともありました。それ以来、「あした喉の調子が悪かったらどうしよう」と前の夜から相当な緊張を感じます。前に出る仕事ですから、ありがたいことに見知らぬ方にまで誉めていただくこともたくさんあります。しかし、その一方で、アナウンサーとして出演時間が多いほど、厳しいご意見やご指摘をいただきます。何年経っても忘れられないような悔しい思いや誹謗中傷が、いくつもあります。さすがに書きませんが(笑い)。

小屋敷さんがnoteで紹介していたのが『「気がつきすぎて疲れる」が驚くほどなくなる 「繊細さん」の本』という本。早速、書店に行きました。



「60万部突破」という帯紙。心が疲れている人がいかに多いかを感じます。本を開くとすぐ【「そんなに気にしなくてもいいんじゃない?」「鈍感力が大事!」などの言葉は役に立たなかったのではないでしょうか】という言葉があります。

かつて、ドラゴンズのある選手と話していた時のことを思いだしました。その選手がわたしに言ったのは「考えすぎだといわれるけれど、だれも考えすぎない方法を教えてくれない」ということ。そうなんです、気にするなと言われても気になるし、考えすぎだといわれても考えてしまうんです。

小屋敷さんは今後挑戦していきたいことに一つに「もう一度、競馬を実況すること」と書いていました。焦らず、のんびりと、ひとつずつ挑戦していってほしいです。

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