『フェニックスリーグに向けて』 日々
今月10日開幕のみやざきフェニックス・リーグ。中日ドラゴンズからは26選手が参加します。きょうは雨でしたが、屋内練習場では参加選手を中心にして練習が行われました。
プロ野球のキャンプ地でもあり、フェニックス・リーグも行われる宮崎。わたしは一度も宮崎に行ったことがありません。「ずっと野球を担当しているのに行ったことがないの!」と驚かれますが、宮崎には行ったことはないんです。いつかは自費取材か!?
きょうは立浪和義監督が取材に応じました。
ファームの選手は(生で)あまり見る機会がなかった。あさって宮崎に行って、実戦の中でいろいろ課題に取り組んでほしい。ファームで頑張った選手の底上げが大事。ブライトも鵜飼も、まだまだ技術的に伸ばしていかなきゃ行けない選手は多い。宮崎には行けたら一回くらい行こうと思っている。
高橋宏、今季いいものを出してくれたけれど、来年はもう少し間隔を詰めて投げられればベスト。一軍でできる自信も、現に抑えているわけですし。ただ、まだ100球でへばってしまっているところもあるし、体力強化をやっていかなきゃいけない選手。油断させないようやっていきます。投げる体力は投げなきゃつかない。下半身強化を含めて、フォームのばらつきもあるし、いいものはあるけれど課題はある。もっともっと上を目指してほしい。今やらないと。侍ジャパンに選ばれたことをいいきっかけにしてほしい。大舞台で投げて成長することもあると思うし、いい投手も集まるので、いろんなことを吸収できればいい。
と話したところで、高橋宏斗選手が開幕投手というのはありますか?との話題に。そこにちょうど通りかかった高橋宏選手。
坊やが開幕投手なんかできるわけないでしょ、お前答えろ。辞めた方がいいと思うぞ(笑い)。
立浪監督も高橋宏選手も、わたしたち担当記者も大笑い。そして、
まだまだ今の段階ではね、来年は小笠原と一緒に、柳、大野に負けないように引っ張っていってほしい。ことしここまでやるとは、去年の秋には思っていなかった。夏くらいから出てきてくれればいいなと思っていた。ほんとこれからだと思う。
と話した立浪監督でした。
高橋宏選手にも話を聞きました。
来年から中6日で投げる準備を、この秋に確実にしていきたい。体力面が、監督と話し合っても話題に出ましたし、9月29日、今季最後の登板で中6で投げたが通用しなかった。体力は無限にあっても損ではないので。今シーズンも監督にはすごく気にかけてもらったので、結果で返さないといけない。期待を数字で返したい。投げる試合は全て勝つくらいの気持ちでやりたい。今季6勝したが7個負けている。負け試合を勝ち試合に持っていきたい。負けの7個をどう勝ちに繋げていくか、あと一歩というところをこの秋に鍛えなきゃいけない。負けた試合は大体、大事なところで抑えきれていない。あと一歩というところで一番やってはいけないことをやっている。宮崎では投げて2、3試合になると思う。まずは落合コーチと今季をしっかり振り返って、どう考えてこれから取り組んでいくか、自分の中でもいろいろ思うところはあるので、そこを落合さんにぶつけながら。(投球の)ギアを上げたいときに上げられるようにしたい。
9月29日のDeNA戦、スピードがでなかった、コントロールが悪かった、大事なところに真ん中に入る。それまでの18試合は悪い球がボールになったが、あの試合は悪い球が真ん中に入ったというのが僕も落合さんにもあった。マウンドに立つまで、特におかしいという感覚はなかった。試合が始まって、ピンチのときにギアを上げたいと思っても上がらなかった。開幕投手?もちろんそこが与えられた場所であるなら抑えたい。
来年、3年目を迎えるまだ20歳の高橋宏選手。高卒3年目での2桁勝利となると2015年の若松駿太選手以来のこと。今季のスケールの大きい投球を見ていると、十分に期待に応えてくれそうです。