『王位戦第1局大盤解説会』 日々
きょうは将棋王位戦第1局の大盤解説会で司会を務めました。出演は藤井聡太王位の師匠、杉本昌隆八段と、岐阜県各務原市在住の高田明浩四段です。二日間制の王位戦、わたしなりに昨日の1日目を勉強し、きょうの大盤解説会に臨みました。
ドラゴンズファンの杉本八段は、自腹でネクタイやドアラのうちわ、パペット、缶バッジを購入してステージに登場。サービス精神に溢れています。
3年ぶりの大盤解説会、有料、抽選で選ばれた満員の将棋ファンの皆さんの前で、ステージに立ちました。
将棋の内容についてはわたしが口を挟むことなどありません。杉本八段、高田四段にお任せし、わたしも将棋を学びます。
途中、「次の一手クイズ」があり、棋士の皆さんのサイン色紙をプレゼント。
いつ終わるかわからない将棋。2日目は挑戦者・豊島将之九段が攻勢、有利に戦いを進めていました。わたしもなんとなく『これは豊島九段の勝利かな…」と、お二人の解説やAIによる形勢判断で予想していました。ここでスゴいと思ったのは、かなり豊島九段が有利という状況で、101手目に60分の時間を使ったところです。杉本八段が言っていたのは「わたしたちはなんとなく勝つだろう、優勢だと思っているけれど、当の本人はそんなことは全く思っていない」ということ。もちろん豊島九段も有利だという感覚はあったでしょうが、油断なく、隙を見せず、絶対に勝ち切るんだという執念がこの60分に込められていました。わたしはただステージで60分、立っているだけなのですが、全然その長さを感じませんでした。
一方、藤井聡太王位も簡単に投了はしません。プロ棋士ならミスをせず詰ませるであろうギリギリまで差し続けました。痺れるような勝負でした。
そして、対局終了後ほどなく、戦いを終えたばかりの藤井王位、豊島九段が大盤解説会の会場に来てくださいました。
二日間、疲労困憊のところをわざわざご足労いただき、将棋ファンのみなさんにご挨拶。勝負を終えたばかりの藤井王位、豊島九段と同じステージに立つ喜びを噛み締めました。
将棋はやっぱり面白い。そして会場の約半数、いやそれ以上が女性だったことにも驚きました。王位戦第2局以降もとても楽しみです。