『嫌われた監督』 日々
きょうの『大澤広樹のドラゴンズステーション』は井端弘和さんとお送りしました。あしたからまた沖縄入り、PCR検査をここまでに7回受けている井端さん。東京オリンピックも控えています、体に気をつけて帰ってきてください!
毎週木曜日、わたしは「週刊文春」のある連載を楽しみにしていました。鈴木忠平さんが、落合博満さんが中日ドラゴンズの指揮をとった8年間に迫った連載「嫌われた監督 落合博満は中日をどう変えたか」です。
8年連続Aクラス、優勝4回、中日ドラゴンズの黄金期とも言えるあの時代が、鈴木さんの文章力でわたしの脳裏に鮮明に蘇ってきました。もう連載が終わるのかと残念なくらいです。面白かった。
鈴木さんはわたしより2歳年下で、日刊スポーツで大学卒業後すぐにドラゴンズを担当する記者でした。彼が入社してまもないころ、当時は西区にあったドラゴンズ屋内練習場で会ったのが最初です。その時に、何か印象的な出来事があったわけではないのに、彼との初対面はなぜか記憶に残っています。
彼はドラゴンズの試合前の練習時、記者同士で群れることなく、誰もいない三塁側のベンチ横から練習を眺めている姿が印象的でした。おそらくその姿が落合さんの目に止まったのではないかと思います。日刊スポーツを退社した後は文藝春秋で、この連載だけでなく、清原和博さんを題材にして素晴らしい一冊を送り出しています。彼の取材力、文章力ならこれからも素晴らしい原稿を世に送り出してくれることでしょう。