きょう、一冊の本を読み終えました。わたしが1月1日のブログで「番組内で図らずも喋ってしまいましたが、ここのところ久米宏さん、古舘伊知郎さん、逸見政孝さん、上岡龍太郎さんなどの喋りの達人の動画を見ることにハマっているわたし。アナウンサー、芸人の喋りの技に対するあこがれがどんどん膨らんでいっています…」と書いたところ、義兄が貸してくれた本がこちら。『上岡龍太郎　話芸一代』（戸田学、青土社、2013年）です。

わたしの世代だと『探偵ナイトスクープ』の「局長」のイメージが強いのですが、改めてその経歴を知ると徹底的にラジオのフリートークで鍛え上げられた達人だったことがわかります。芸能界を引退して20年が経ちました。引退して7年後の2007年、「横山ノックを天国へ送る会」での献杯における弔辞はもう伝説です。横山ノック氏の経歴、彼への思い、感謝の気持ちを交えながら参列者の笑いも誘い、時間もきっちり5分間でまとめあげる。動画サイトで何回観たことでしょう（赤塚不二夫氏の告別式でのタモリさんもすごかった）。

「芸は一流、人気は二流、ギャラは三流、恵まれない天才、上岡龍太郎です」と挨拶されますが、まさに一流の話芸。なんであんなに喋れるのかなぁという思いを抱きながら、またあしたから頑張ります。