『あしたは桜花賞』 日々
愛知県独自の緊急事態宣言を受けて、私たち家族は一日中、自宅で過ごしています。先日、岐阜市の肉料理・潜龍で新型コロナウイルスに6人が感染したというニュースがありました。潜龍は、私たち夫婦が結婚記念日(4月1日)当日、あるいは近い日で毎年お邪魔している大切なお店です。今年ももちろん行く予定だったのですが、世の中の状況を見て「先に伸ばそう」ということになっていました。「自分は関係ないだろう」という気持ちだったら、もしかしたら自分が濃厚接触者、あるいは感染者となっていたのかもしれません。コロナ禍が収まった時には必ず潜龍に行きます。頑張ってください! どの業界でも大変苦しい時ですが、みんなで我慢、耐えて乗り越えましょう!
我が子はエネルギーを持て余しながらもパズルや絵本、プラレール で遊んでくれました。外で遊びたいでしょうが、我が子もよく耐えました。
コロナ禍で多くのイベントが自粛となる中、公営競技は続けられています。きょうも隙を見ては(笑い)無料放送となっているグリーンチャンネルで競馬を観ていました。無観客で行われたG1高松宮記念はそりゃたしかに寂しいものでしたが、それでも懸命に走るサラブレッドの姿には心打たれます。あしたは桜花賞です。私が季節を感じるレースとして有馬記念と並び好きなレースです。そして私が競馬を好きになってしまったきっかけとなったのが岐阜・笠松競馬から桜花賞に挑み4着(1番人気)に敗れたライデンリーダー号&安藤勝己騎手のコンビです。
いまから25年前、阪神大震災の影響で京都競馬場で行われた桜花賞。桜花賞トライアル競走で驚愕のレースを見せたライデンリーダー。笠松競馬場所属ながら、並みいる良血馬を向こうに回して一番人気に支持されました。私と同じ岐阜の出、共に中央に殴り込んだ(笑い)と勝手にライデンリーダーに自分を重ねてしまいました。桜花賞当日、京都と同じく雨が降る東京競馬場で、悪友とともにレースを観戦。前が開かず、泥んこ、真っ黒けになってもがき苦しむライデンリーダーの姿に胸を痛めました。それと同時に、一頭のサラブレッドにまつわる物語にひかれ、競馬にハマっていったのです(笑い)。このレースのテレビ中継は何度も見返し、関西テレビ馬場アナの実況を記憶していたほどです。当時は大学卒業後、フジテレビか関西テレビで競馬実況をしているものだと思ってました…汗。そして2013年、写真の安藤勝己騎手引退セレモニーを取材した私。たまたまその場に居合わせたアナウンサーが私だけということで、代表インタビューを務めるという幸運にも恵まれました。「うわぁ、アンカツだ!」と思いながらマイクを向けていました。
最近は自宅で過ごす時間が増えて、子どもが寝た後はスマートフォンで過去のG1レースの映像を何度も見返しています。ファイトガリバー、ダイワスカーレット、ブエナビスタ、ハープスター、ジェンティルドンナ、アーモンドアイ、…とても思い入れのある馬たちが勝利を飾った桜花賞。25年前は阪神大震災後、そしてことしはコロナウイルス禍での桜花賞。桜花賞の季節が来るたびに、競馬を見始めた25年前を思い起こします。阪神競馬場はもう桜は散ったころかもしれません。しかし今年も18頭の3歳牝馬が挑みます。私の本命は…まだ悩んでいます。デアリングタクトかリアアメリアか、答えを見つけようとしているこの時間が一番楽しいですね。