『残暑、ナゴヤ球場で』 日々
4月から『ドラステ』が始まり、ナゴヤドームに行くのは基本的には実況を担当する日だけ。遠征に帯同することもないのでドラゴンズ応援番組を担当しているのにもかかわらず、実際には足が遠のいてしまっているのでちょっとさみしい気持ちを味わっています。そのさみしさを埋めるというわけではありませんが、「ナゴヤ球場で2軍戦がない練習日」というのが私の一番の取材日なんです。きょうもあした先発登板する山本選手、あさって移籍初登板予定の松葉選手の声を収録させていただきました。
山本選手はあした、松葉選手はあさっての『ドラステ』で放送予定です。それにしても山本選手は19歳、2年目ですが驚くほど冷静に自己分析できているんです。きょうも私が「19歳でこれだけやれれば…」という流れで話をうかがうと、山本選手は「昨年の○○○○で来年は○○○○と言ったので…」と返してくるんです。確かにそうだ、と感心しました。あしたぜひ、ラジオで聴いてみてください。松葉選手ときちんとお話しするのも初めて。きょうは競合するドラ番記者がいないので、独占取材できる最高の一日です(笑い)。普段、聞きたいことがあっても聞けないストレスを発散するわけではないですが、たくさんの選手に声をかけ、また声をかけてもらい、お話を伺いました。思い出しただけでも田島、柳、福谷、山井、松葉、石川翔、鈴木、笠原、山本、木下拓、武山選手と名前が上がります。福谷選手に「状態はど~よ?」と声をかけると「いまお父さんイヤイヤ期が始まって…」と、ふたりで子育て談義(笑い)。福谷選手の第一子と我が子は同い年。そして我が子も朝起きると「お父ちゃんこっち来ないの!」と、福谷選手のお子さんと同じような状況なんです。腰を痛めた福谷選手ですが、二軍で徐々にイニングを伸ばし、球数を増やしています。「先発で9回、いや、10回、11回と投げる気持ちでやっています」ということで、二軍戦で球数が56球で終わったときにはブルペンで約50球、19球で終わったときには同じく約80球を投げ込み、長いイニングいけるぞというところを猛アピールしています。右肘手術からの復帰をめざしきのう初めてブルペン入りした石川翔選手は「投げた翌日も痛みなど出ず問題ありません。(同学年の)山本や清水が頑張っているので、負けたくないと思ってリハビリも耐えています。今月中にシート打撃で登板できれば」と持ち前の明るい笑顔で話してくれました。そして今季14セーブを挙げいまだスポーツ新聞のセーブ数ランキング4位に名を連ねながら、一軍昇格の気配がない鈴木博選手。「一軍に上がりたい気持ちはもちろんあります。でもまた同じ失敗を繰り返さないよう自分の心の軸となるものを今はしっかりとつかみたいと思っています」と、こちらは真剣なまなざしで教えてくれました。きょうの試合が終わると今季の残りは20試合。二軍の選手に与えられるチャンスはかなり少なくなってきました。でも、みんな必死にそのチャンスをつかもうとし、あるいは来季に向けての土台を作り上げています。ありきたりの言葉ですが、みんな頑張れ!