『タケちゃん、お疲れさまでした』 日々
中日・巨人で14年プレーした
堂上剛裕選手が、
きのう戦力外通告を受けて、
きょう現役引退を表明しました。
愛工大名電3年のとき、
名古屋国際ホテルでの仮契約を済ませた堂上選手、
その記者会見での代表質問者が私でした。
プレーで最も記憶しているのは、
07年8月の巨人戦、
延長11回の代打サヨナラ3点本塁打です。
私が実況していたのですが、
もう本当にうれしくて…。
翌日になっても声がかすれたままなくらいの声量で
実況してしまいました。
あとは12年、
巨人とのクライマックスシリーズ最終ステージ第3戦での決勝適時打。
「日本シリーズに行くぞ!ジョイナス!」と思ったものです(笑い)。
一緒に食事に行けば年長者の私に気を遣い、
小皿に取り分けてくれる繊細さもあれば、
12年オフ、
中日を自由契約になったとき、
夜、屋内練習場でひとりマシンを相手に打ち込む姿を
取材ゾーンから見ていた私に
「集中したいのでひとりにしてもらえませんか?」と言える強さも
持ち合わせた男でした。
今季は2軍で出続けているにも関わらず、
一軍に呼ばれなかった堂上選手。
シーズン中からどうなることかと
私も気にかけていました。
そして戦力外通告。
てっきり現役続行を模索すると思っていたのですが、
翌日にはスパッと引退を表明。
なんか堂上選手らしいなぁと。
誰よりも愚直にバットを振り続け、
14年もの間、
プロ野球選手であった堂上選手。
お疲れさまでした。