『捕球音』 日々
きょうから阪神甲子園球場へ。
『ガッツナイター』『ガッツナイタースペシャル』の
レポーターです。
きのうの『ガッツナイター』で
山本昌さんが、
「武山選手のキャッチングの音が素晴らしい。ピッチャーもノッてくる」と
言っていました。
実は私も以前から、
武山選手がキャッチーで出場している時には
いい音がするなあ〜と思っていたんです。
マサさんが言うからには間違いない、
本人に聞いてみました。
武山選手の第一声は
「えっ、ホントですか。僕、自信がなかったんです。うれしいです」。
プロに入ったころ
「パスッ、パスッ」という音しか出なかったという武山選手、
そのころから「捕球音」がコンプレックスで、
試行錯誤を重ねてきました。
「人差し指の付け根あたりで捕るといい音がするんですが、指を痛めてしまいます。だからうまく親指と中指で包むように」とか、
「製造メーカーによって音も違うんです」とか、
捕球音について
丁寧に教えてくれました。
捕球の際にも
腕を引きながらボールを捕ると
手は痛くないのだけれど「バチン」という音がしないので、
腕を引かずに最初に構えたままの場所で
ボールの力をそのまま受け止めるそう(痛そう…)。
ちなみにマサさんが現役時代に
「(武山選手が)あんまりいい音を鳴らすから(調子がいいと)勘違いしちゃうじゃないか〜」と
言われたことがあったそうで、
武山選手もうれしくてハッキリと覚えているそうです。
捕球音ひとつでも
たくさんの努力が詰まっています。
ラジオの中継だと
キャッチーの捕球音がよく聞こえます。
次、ナゴヤドームで武山選手がマスクを被ったときには
その捕球音にも耳を傾けてみてください。
その音は
ピッチャーと武山選手の努力が織りなすハーモニーです。