『引退』 日々
9月25日、
久しぶりに朝から青空が覆いました。
ナゴヤドーム今季最終戦、
そして引退する中日・雄太選手の最後の登板。
雄太選手のこれまでの99試合で、
試合前に話したことは一度もなかったでしょう。
きょうは特別です。
「最後だという実感は練習中からありました。でも、いつも通りに、自分ができることをマウンドで出したいです」
試合前に話したそう言った雄太選手の登板は、
7回表、代打・俊介選手に対してでした。
いつもの登板時と同じように、
うどんと団子で雄太選手を送り出した佐希子夫人が、
一塁側内野席で見つめています。
5球目、138キロの直球が
最後の一球。
俊介選手をファーストファウルフライに打ち取りました。
武器であるカット気味の直球にこだわったラスト登板。
降板後は阪神・鳥谷選手から。
そして中日・大野選手から花束を渡されました。
最後の一球を雄太選手に手渡したのは
同学年の工藤選手。
試合後は
同じく引退する岩田慎司選手とともに
お立ち台でのインタビュー。
本拠地最終戦のセレモニーでもふたりは並んでいました。
そしてふたりが胴上げされます。
雄太選手、岩田選手、
お疲れさまでした。
チームは私が東海ラジオに入社する前の
1997年以来の最下位が確定しました。
セレモニー中には罵声も飛んでいました。
悔しいシーズンになりました。
でも、大野選手のスピーチからは
言葉の力を感じました。
シーズンオフもしっかりと
ドラゴンズを見つめ、伝えていきます。