『1秒の重み』 日々
いよいよ当日です。
『名古屋ウィメンズマラソン2016実況中継』。
あさ5時過ぎ、スペシャルドリンク提出の取材のため選手村へ。
その後、会社に戻り最後の準備です。
他の出演者は会社を出発していきます。
前野アナは日銀前交差点へ。
井田アナはナゴヤドームで第二放送車に乗り込みます。
そして東海ラジオ本社放送センターは
長沼祥吾さん(日本陸連マラソン女子強化委員)と私。
日本人トップを争った田中智美選手と小原怜選手、
37キロ手前からゴールまで、
リオ五輪の切符がかかった一騎打ち。
実況を忘れて見入ってしまうくらいに興奮しました。
ふたりの差、わずか1秒。
白黒はっきりするのがスポーツです。
とはいえ、あまりに重い1秒。
これまた言葉が出ません。
そして2年7カ月ぶりのマラソン、
アテネ五輪金メダリストの野口みずき。
5キロ過ぎで先頭集団から脱落するも
大歓声に包まれて23位でゴール。
野口選手の走りにまた言葉が出ません。
アナウンサーとして恥ずかしいくらいに
マラソンに見ってしまい、
言葉に詰まってしまうレースでした。
本当に素晴らしかった!!
放送終了後、
長沼さんも燃え尽き、
第二放送車解説・松尾和美(01年名古屋国際女子マラソン優勝)は涙し、
放送後にしばらくみんなが無言になりました。
繰り返しになりますが、素晴らしいレースでした。
長沼さん、松尾さん、深山計(フリーアナウンサー)さん、
そしてアナウンサー3人で「お疲れさま」記念撮影。
こんな素晴らしいレースを実況できて、
自身のアナウンサーとしての実力不足も痛感しましたが、
一方で幸せな気持ちになりました。