『小笠原、引退』 日々
きのうの朝倉選手に続き、
きょうは
中日・小笠原道大選手の引退記者会見が
行われました。
2013年シーズンオフ、
FA宣言をしての中日入り。
その前3年の成績が落ち込んでいたため、
「どれくらい戦力になるのだろうか…」と
疑う気持ちがあったことは否定できません。
しかし、
中日での2年間、
他の誰よりも大きな拍手を背に受けて
打席に向かう小笠原選手がいました。
好機に小笠原選手が登場すると、
私も実況していて興奮してしまいます。
私もアナウンサーですから、
興奮を演じることはあっても、
周りが見えなくなるほど興奮することはありませんし、
とにかく言いよどまないように、丁寧にと
頭の中は冷静に
ホームランシーンを実況しています。
しかし、2014年4月9日、
代打・小笠原選手が
移籍初本塁打を記録した場面、
「ええっっっ!!やったじゃん!!」と
いちドラゴンズファンになってしまい
「小笠原道大だっ〜」と叫んだときに
声がひっくり返ってしまいました。
いま、思い出しても恥ずかしい。
しかし、
それくらい興奮させてくれるなにかを
小笠原選手はもっていました。
練習ひとつとっても独特です。
試合中の準備の際には、
他を寄せ付けない独特の雰囲気を醸し出し、
他の選手を飲み込んでしまうほどだそうです。
まさにプロ。
「スタイルはどうであれ、心の中は泥臭くあってほしい。自分を信じて、思い切って、辞めるときに後悔する前に一瞬を大事にしてもらいたい」という
後輩へのメッセージを残した小笠原選手。
小笠原選手の持つ本物のプロの技、
心構えを味わうことができるのも
あと数打席です。
小笠原選手、本当にお疲れさまでした!!