『前半戦最後の実況を終えて』 日々
きょうが
私の前半戦最後のプロ野球中継でした。
きのうのブログにも書いたのですが、
1回から点が入るような試合は
苦手とするアナウンサーが多く、
私もそうなんです。
で、きょうもいきなりタイガース鳥谷選手が3点本塁打…(苦笑)。
きのう、
犬飼さんの実況を聴いて
刺激を受けていただけに、
わたしもあれこれ考えて実況席に座ったのですが、
そんな簡単に
独自の雰囲気が出せるわけでもなく。
そして、
タイガース藤浪選手のプロ初完投勝利&13奪三振、
8対1でタイガースが快勝の試合になりました。
きょうは大阪・MBSラジオにも放送されていたので、
いつもとは別の視点もあり、
あきらめずに最後まで実況できたと思うのですが、
「負け試合を聴いてもらう、聴かせる」というのは永遠のテーマ。
うまい(何をもってうまいというのかはわかりませんが)アナウンサーは、
「負け試合を聴かせるのがうまい」というのがわたしの考えなんです。
極端に言えば、
勝っている試合は誰が喋ってもそれなりの形になる、というか。
どのアナウンサーの実況が好きか嫌いかは個人の好みだし、
さらに言えば、
多くの聴取者にとって
誰が実況しているかなんて、
大した問題ではないかもしれないとも思います。
私が一番大切にしているのは
「ラジオをつけてすぐに得点、どちらがリードしているかわかること」で、
現在の得点を伝える頻度は、
東海ラジオのアナウンサーでは
私が一番多いのではないかと思っています。
その上で、
ナゴヤドームの空気をどう伝えるか、ということなんですが…。
きのうの犬飼さんの実況について
森アナとあれこれ話をしたのですが、
結局のところ「言葉では説明できない」部分なのではないか、
という結論になってしまいました。
とりとめのない文章で、
何を言いたいのかよくわからないと思いますが、
体調、特にのどのコンディションを整え、
野球への愛、
プロ野球選手への敬意、
そして野球場の雰囲気を
滑舌よく正しい発声で伝えるのが
良い実況アナウンサーなのかな、
ということです。
なにが正解なのかわかりません。
そんなことを考えながら喋る必要はないのかもしれませんが、
「これくらいでいいだろう」と思って実況していては
人生の時間をムダにしている気がします。
ことしもすでに実況を担当した15試合を
自分で聴きなおし、
あれこれ自問自答しながら、
また後半戦へ向かうのが
私のオールスター休みになりそうです。