『吉見は吉見だっ!』 日々
3時間49分、
2軍戦にも関わらず2612人が詰めかけた
ナゴヤ球場。
わずか10球で
復帰戦を完璧に終えた
ドラゴンズのエース・吉見一起選手。
1球目が大きく外れ、
打者の胸元を襲ったときには
「あれっ、大丈夫か!?」と思いましたが、
終わってみれば
「吉見は吉見だっ!」ということです。
右肘手術の影響など
まったく感じさせませんでした。
三者凡退で
大きな拍手を受ける吉見選手。
きょうの先発・山本昌選手も
吉見選手を出迎えました。
試合後の吉見選手のコメントです。
【まずここまで来られたことに感謝、家族に感謝したいです。支えがあってここまで来られました。きょうに関して言うと、8回裏にまさかの同点で変な緊張感はありましたが、ここまでやってきたことが間違いじゃなかったのかな、と。リハビリ、トレーニング含め。ストライクが入るかなと不安でした。毎試合、ストライク入るかなと不安を解消しながら投げているんですが。初球は全力で投げようと思っていたんですが、全力で投げるとコントロールがつかないな、と。きょうはマウンドに上がっただけでひとつクリアです。全球種は投げられなかったんですが、投げたいボールは投げられました。スピード(最速144㌔)は置いておいて、感覚、ラインは1球目以外はピタリ合いました。過去のことを振り返っても一緒ですし、今までのことを振り返ることはなかったです。きょう考えていたのは、ストライクが入るかな、それだけです。苦しいリハビリでしたし、嫌だなと思うこともあった。でも、好きな仕事をしているわけですし、自分の感情をコントロールできたかなと思います。次は9日雁ノ巣で投げさせてもらえれば。1軍?2軍で4試合投げて、5月30日、6月1日に1軍に上げていただきたい。(2軍では)4試合投げればいいです。肘の張りはこれから出てくると思いますが、嫌な感じはないです。(投げ終えて)いよいよ始まったな、これから憂鬱な日々が始まるのかなと、正直思いました。】
取材のときになにか質問しようと思っていたのですが、
想像以上に私自身の胸が熱くなってしまい、
なんか涙が出そうになったのでやめました(笑)。
先日、吉見選手と食事をした際に、
「大澤さん、
最近は1軍ばかりで
全然観にきてくれないじゃないですか、
1日は来てくださいよ!」と言われていました。
言われなくても観にいくつもりでいましたよ!
そして、やっぱり観にきてよかった。
試合後のコメントも
「プロ」を感じさせてくれました。
やっぱり「吉見は吉見だっ!」。