『牛を飼う球団』 日々
読みました。
『牛を飼う球団』。
『牛を飼う球団』??
なんだそりゃ、と思いますよね。
冗談というかフィクションというか。
インターネット通販サイト【amazon】の内容紹介を引用すると
「前代未聞の「プロ野球×地域創生」物語/経営難で球団存亡の危機に瀕していたプロ野球・独立リーグの四国アイランドリーグプラスに所属する球団「高知ファイティングドッグス」。しかし、若き実業家・北古味鈴太郎がオーナーに就任することで事態は大きく変わっていく。鈴太郎は前例のない取り組みで球団を活性化させ、無謀とも思える球団の黒字化を目指していく。そのなかで始めたのが「牛を飼う」ことだった――。
●序章 異質の光景
●第1章 運命に導かれ
●第2章 理想の町を創る
●第3章 牛を飼う
●第4章 農業事業部
●第5章 ベースボール・ツーリズム
●第6章 最貧国からの挑戦者
●第7章 野球好きの女医
●第8章 「主将」と「県議選」
●第9章 真夏のご褒美
●終章 孫の手貸します
小説を読んでいるような気分になりますが、事実なんです。
多くのスポーツチームが「地域密着」を謳いますが、
「地域密着」とはなんでしょう??
球団側が押し付けて「地域密着」気分に浸っている面もあると思うのです。
しかし、「高知」は違いました。
そりゃ「牛を飼う」なんて発想は、
本気で考えないと生まれてこないと思いますよ。
つまり、
この本には「本気」のエピソードがいっぱい詰まっているんです。
誰しも「自分は頑張っている!」と思って生活(仕事)していると思いますが、
「本気」で仕事をするとはどういうことだろう、
読後にはそんなことまで考えてしまいました。
つまり、
ただの独立リーグの一球団の話ではなく、
あらゆるビジネスにつながり、働き方を考えるきっかけになる一冊でした。
面白かった!!
『牛を飼う球団』(喜瀬雅則著/小学館) 1,512円
※ちなみに喜瀬氏は元中日ドラゴンズ担当記者(産経新聞社)です