『やっぱり吉見は吉見だっ!』 日々
右肘手術から復帰した
ドラゴンズのエース・吉見一起選手が、
きょう、
ナゴヤドームのマウンドに帰ってきました。
復帰2試合目、
私の本音では
5回3失点くらいで無事に投げてくれれば…
と思っていたのですが、
やっぱりこの男はすごかった。
私の期待をはるかに上回る投球内容でした。
6回に2点を失いましたが、
7イニングを投げ切った吉見選手。
勝てなかったのですから、
本人は納得していないでしょう。
でも、
期待を大きく上回る状態で
1軍に戻ってきてくれたことに改めて
「吉見はスゴいな~」と。
「負けたんだからこれくらいでスゴイと言わないでください」と
本人に言われそうです(笑)。
きょうの試合で、
吉見選手らしい、というよりエースらしいなと思った場面があったのですが、
それはまた本人に取材してみたいところです。
素晴らしい選手を
目の当たりにできて、
また1軍に戻ってきてくれて、
ドラゴンズは負けたけれど
やっぱりうれしい夜になりました。
『前半戦最後の実況を終えて』 日々
きょうが
私の前半戦最後のプロ野球中継でした。
きのうのブログにも書いたのですが、
1回から点が入るような試合は
苦手とするアナウンサーが多く、
私もそうなんです。
で、きょうもいきなりタイガース鳥谷選手が3点本塁打…(苦笑)。
きのう、
犬飼さんの実況を聴いて
刺激を受けていただけに、
わたしもあれこれ考えて実況席に座ったのですが、
そんな簡単に
独自の雰囲気が出せるわけでもなく。
そして、
タイガース藤浪選手のプロ初完投勝利&13奪三振、
8対1でタイガースが快勝の試合になりました。
きょうは大阪・MBSラジオにも放送されていたので、
いつもとは別の視点もあり、
あきらめずに最後まで実況できたと思うのですが、
「負け試合を聴いてもらう、聴かせる」というのは永遠のテーマ。
うまい(何をもってうまいというのかはわかりませんが)アナウンサーは、
「負け試合を聴かせるのがうまい」というのがわたしの考えなんです。
極端に言えば、
勝っている試合は誰が喋ってもそれなりの形になる、というか。
どのアナウンサーの実況が好きか嫌いかは個人の好みだし、
さらに言えば、
多くの聴取者にとって
誰が実況しているかなんて、
大した問題ではないかもしれないとも思います。
私が一番大切にしているのは
「ラジオをつけてすぐに得点、どちらがリードしているかわかること」で、
現在の得点を伝える頻度は、
東海ラジオのアナウンサーでは
私が一番多いのではないかと思っています。
その上で、
ナゴヤドームの空気をどう伝えるか、ということなんですが…。
きのうの犬飼さんの実況について
森アナとあれこれ話をしたのですが、
結局のところ「言葉では説明できない」部分なのではないか、
という結論になってしまいました。
とりとめのない文章で、
何を言いたいのかよくわからないと思いますが、
体調、特にのどのコンディションを整え、
野球への愛、
プロ野球選手への敬意、
そして野球場の雰囲気を
滑舌よく正しい発声で伝えるのが
良い実況アナウンサーなのかな、
ということです。
なにが正解なのかわかりません。
そんなことを考えながら喋る必要はないのかもしれませんが、
「これくらいでいいだろう」と思って実況していては
人生の時間をムダにしている気がします。
ことしもすでに実況を担当した15試合を
自分で聴きなおし、
あれこれ自問自答しながら、
また後半戦へ向かうのが
私のオールスター休みになりそうです。
『勝利に花添える名実況』 日々
東海ラジオの名物アナウンサーだった
犬飼俊久さんの
8年ぶりのドラゴンズ戦実況。
私は
犬飼さんの隣でスコアをつけていました。
特等席ですね。
試合前に
選手名鑑を手にして
選手の確認をする犬飼アナウンサーと、
解説の中利夫さん。
いきなりタイガース上本選手の
先頭打者本塁打で始まり、
序盤から試合が大きく動くという、
多くのアナウンサーが苦手とする展開になりましたが、
久しぶりの犬飼節を3時間半、
堪能いたしました。
放送終了後は、
犬飼さんとあれこれ実況論を語り合ったりと、
それもまた楽しい時間です。
でも、
8年も経過したとはとても思えない実況で、
勉強になることがたくさんありました。
試合終了後に記念撮影。
犬飼さん70歳、私の31年後。
まったく想像がつきません(笑)。
あしたの実況担当は私。
なんかやりずらいな…。