(おまけ画像あり)気まぐれ映画評『大統領の執事の涙』 気まぐれ映画評
3月9日(日)は『名古屋ウィメンズマラソン2014実況中継』!!
きょう、ご紹介するのは
ただいま公開中の作品『大統領の執事の涙』です。
黒人版『フォレスト・ガンプ』という映画評をいくつか見たが、まさにそういう例えがピッタリでしょう。7人の大統領に仕えた黒人の執事の目を通して、人種差別とアメリカの歴史を教えてくれます。
ホワイトハウスの執事になる黒人のセシル。つい100年前のこととは思えないような、それはそれはひどい差別を、黒人は受けてきたんですね。呆気にとられるくらい簡単に、白人の主人(地主?)に母は性的暴行を受け狂人となり、抗議した父は銃で撃たれ…と、人権なんてありゃしない。そんな状況からセシルは運の良さと自身の努力で、ケネディ、ニクソン、レーガンなどなど、7人の大統領に仕えるのです(ちなみに7大統領に仕えた黒人執事の存在は事実です)。黒人はふたつの顔を持つ、「白人に見せる顔」と「本当の顔」。それでなければ差別社会で生きていけない。差別と闘う人間はひどい目に遭う、だから白人に好まれる黒人を演じたセシルだが、その父のことを嫌う長男のルイス。白人に対して愛想よくしなければ家族を守れない、だけど息子は理解してくれず、息子は反政府運動に身を投じる。ふたりとも差別と闘っているのに、離れ離れにならなければいけない。それが「時代」の恐ろしさです。
マルコムX、キング牧師、KKK、ケネディ大統領暗殺(幼き日のキャロライン・ケネディ現駐日大使も描かれています)、そしてバラク・オバマ大統領など、人種差別に軸を置いたアメリカ近現代としてもかなり見せてくれる作品です。
自由の国・アメリカ、と言われるが、本当に自由なのか。この映画は観て損はしないはずです。
最後まで読んでくれたあなたに
おまけ画像です。
『チアスポ』アシスタントの
石川由香里さんは、
大学時代、
体育の授業が「太極拳」しかなかったそうです。
私は大学時代、
体育の単位は「硬式野球」で取得しました。