『弱くても勝てます』 日々
開成高校。
言わずと知れた超進学高。
平成25年度の東京大合格者は現浪合わせて170人。
ホームページを見たのですが、
「東京大の合格者数」しか
公表していない。
驚きます…。
で、話は勉強ではなく、野球です。
きょう、
『弱くても勝てます 開成高校野球部のセオリー』(髙橋秀実、新潮社)を
読みました。
面白い。一気に読了。
【普通の高校が異常な世界で勝つには、
普通のセオリーではダメなんです。
『10点取られる』という前提で
一気に15点取る打順を考えなければいけないんです】
【野球はやってもやらなくてもいいこと。
はっきり言えばムダなんです。
これだけ多くの人に支えられているわけですから、
ただのムダじゃない。
偉大なるムダなんです。
今こそムダなことがいっぱいできる時期なんです。
ムダだからこそ思い切り勝ち負けにこだわれるんです】
【大人になってからの勝負は大胆にはできません。
だからこそ今なんです】
フルスイングで15点取って勝つ野球を目指す、
開成高校野球部。
妙にクールなのか、冷静なのか、
それとも今どきの若者なのか、
部員たちと監督のやり取りが
文章からビンビン伝わってきます。
今まで読んだ野球本では
『佐賀北の夏』が好きだったのですが、
この本もかなり面白い。
OBが
「東大野球部が優勝するよりも、
開成高が甲子園に出る確率の方が高い」と語るのも笑えます。
が、
開成高が甲子園に出るようなことがあると、
高校野球界が間違いなく変わります。
岐阜県大会では
今週末、
母校の加納高が大垣日大高に挑みます。
どんな試合をしてくれるでしょうか?
『マエケン』 日々
きょうも
カープに負けちゃいましたね。
前田健太選手に
8回までわずか2安打に抑えられ、
いいところなし。
こんなことなら
早朝野球に行けば良かった(笑)。
きょう、
ドラゴンズの吉見選手と
ゆっくり話をする時間がありました。
吉見選手の右肘の状態、
前回の登板を振り返ってなど、
またいろいろ勉強になる話を聞かせてもらいましたが、
話題はマエケンに。
「今年の前田健太選手を吉見選手はどう見ているか?」。
吉見選手の答えは
「スゴいなと思ったのは、
スライダーの曲がり出しが遅いところです」と。
打者にとっては
より自分の近くで変化するから
とらえられない、
ここがスゴいところだ、と。
なるほど。
マエケンだけでなく、
オリックス金子千尋選手についてなど、
吉見選手の見ているポイントには感心するばかり。
今度は
ドラゴンズのエース・吉見一起選手が、
火曜日のヤクルト戦(神宮)?で
どんな復活マウンドを見せてくれるか
楽しみです。
『予告先発・久本祐一』 日々
きょうのドラゴンズは
カブレラの好投、ルナ、クラークの本塁打などで
快勝!
スワローズを相手に勝ち越しました。
あすからは広島戦です。
あすの予告先発は
ドラゴンズ・中田賢、カープ・久本。
去年オフ、ドラゴンズを戦力外になった久本が、
開幕ローテに入り、2試合に先発して防御率0.90、
堂々と、先発投手として
ナゴヤドームのマウンドに立ちます。
2012年1月、
屋内練習場で、久本選手と稲葉光雄投手コーチと私、
3人での会話を思い出します。
「チェン(現オリオールズ)の穴は
久本が埋めると思うんだ。
おまえは先発でやれるぞ」と、
稲葉コーチが久本選手に言いました。
久本選手も
「実は、
僕もそのつもりで調整しているんです。
リリーフだけでなく、
先発もできるように」と応えました。
昨年は故障に泣き、
その先発の機会もなく、
ドラゴンズのユニフォームを脱ぐことになりました。
しかし、
カープで復活、
しかも開幕ローテーションに入るという頑張りを見せました。
1年遅れ、チームも変わりましたが、
あのときの稲葉さん、久本選手との会話が実現したのです。
開幕前には
ドラゴンズの先発投手陣の調整法を取材して、
それを取り入れているそうです。
ドラゴンズには勝ってほしい。
でも、久本も応援したい。
あすはなんとも言えない気持ちになりそうです。