『さよなら、カイノさん』 日々
出会ったのは
6年前。
おそらく、
この写真の頃。
改野さんが24歳、
私が32歳くらい。
テレビ愛知の改野由佳アナウンサーが
きょう付けで退社します。
他局の女性アナウンサーですが、
改野さんは付き合いが良いことに加え、
トークが面白いので、
お酒の席に何度も加わってもらいました。
この写真は2010年3月。
局は違いますが
全員、アナウンサーであり、レポーターです。
このメンバーたちも
ずいぶん名古屋から離れたり、
カメラ、マイクの前から去ってしまいました。
一抹の寂しさがあります。
去年は
プロ野球実況に挑戦するとのことで、
球場が居づらい場所にならないよう
私が選手と食事する際には、
改野さんを誘ったことも。
某選手と「ワールドウィング」の話で盛り上がったのには驚きました。
さすが、
鳥取大陸上部。
私には、寂しくなるなあという思いもありますが、
好きなことを極めてみたいという
改野さんの選択がうらやましくもあります。
お互いに生きていれば
また会うでしょう。
新しい世界でも頑張れ。
お疲れさまでした。
気まぐれ映画評『レ・ミゼラブル』 気まぐれ映画評
今年最初の気まぐれ映画評は、
『レ・ミゼラブル』です。
原作は、ビクトル・ユーゴーの小説『ああ無情』。いまさら説明するまでもない歴史的な名作であるが、私は未読。「パンを盗んで長い間捕まっていた人の話だよね」くらいの知識で観たのだが…。これはすごい。エンドロールを観終わった後も席を立てない。涙が止まらない。もうただ「圧倒的」。もともとはミュージカル作品だけに、幕が下りた瞬間には思わず拍手をしそうになるくらい。スケールがハンパでない。
登場人物みな、まさに「ああ無情」。悲劇が次々に襲ってくる。時代も貧富の格差にあえぐ19世紀のフランス。色でいえば灰色の時代、か。時代に翻弄される登場人物たち。決して幸せな結末を迎える者ばかりでないが、一人ひとり丁寧に、しっかりとキャラクター設定され、どんどん感情移入してしまう。そして、ラストは真っ赤な旗がフランスを包む。
ミュージカル映画ではあるが、ダンス、台詞なしで、全編「歌」のみで演出することで、歌うことへの違和感みたいなものも一切ない。ヒュー・ジャックマン、アン・ハサウェイ、ラッセル・クロウらスターたちが、見事に歌いきった。
妹のためにパン一個を盗み19年服役したところから始まった、波乱万丈のバルジャンの生涯。許し続けることにより、最後に自分が許されたラストシーン。愛、贖罪、救済、…。人間として大切なものが2時間40分に凝縮されているといってよい。
最高の作品だ。