『ベンチの横には』 日々
以前、このブログで
千葉ロッテのベンチには
ロッテ製品のガム、飴が置かれていると載せました。
では、
中日のベンチには何があるのか!?
こちらの写真、
ときどきテレビ中継でも映ることがあるので
ご存知の方がいらっしゃるかもしれませんが、
さて、中身は…。
右、青い容器には冷水です。
左、赤い容器には「バイオ茶」とラベルが貼られています。
味は至って「日本茶」ですが、
実は、プロ野球、Jリーグなど
スポーツ界で愛飲されているそうです。
飲み物だけでなく、
粉末のミネラルも常備されています。
さらにこんなものが。
爪切り、ヤスリ。
これは必需品ですね。
そして、
おそらく今年から置かれるようになったのが
一回使い切りサイズの「目薬」です。
写真の透明・ピンク色のケースに一回分が入っています。
私も草野球の試合中には頻繁に目薬をさしますが、
プロ野球選手もやはりよく使うようです。
そう、野球選手は目が命、です。
『稲葉さん、吉見選手…忘れられない一日』 日々
2008年、当時は東海ラジオの野球解説者だった稲葉光雄さんが、ドラゴンズの沖縄春季キャンプ取材から帰ってきたときのこと。稲葉さんが興奮していた。「大澤さん、スゴいピッチャーがいたよ。吉見。素晴らしいフォームで投げていた。ブルペンの中でピカイチ」と早口で言った(野球のことになると熱くなるから…)。開幕前の番組でも、「注目の選手は吉見」と言っていた。稲葉さんの理論を体現した理想的な投げ方、それが吉見一起選手の投球フォームだったそうだ。ただ、吉見選手はドラフト希望枠入団だったとはいえ、そのときは通算1勝の投手。稲葉さんが推すこの吉見という投手、さあいくつ勝つのだろうと、私は期待半分で注目した。
その春季キャンプ、ブルペンで投球練習を終えた吉見一起選手は、球団関係者を通じ、ネット裏の見知らぬ?中年男性に呼ばれた(注・稲葉さんによれば、吉見選手はそのとき「誰だろう?知らないオッサンだな…」みたいな顔をしていたと言っている)。それが、稲葉さんと吉見選手の初対面だった。見知らぬ中年男性は「いま、君は素晴らしいフォームで投げている。今年、間違いなく勝てるから、自信を持って続けなさい」と言った。このときの稲葉さんと吉見選手の会話は、その後、稲葉さんから自慢話のひとつとして、何度も何度も聞くことになるのだが(笑)。
そして、2008年、吉見選手は初の10勝を挙げ、以後2けた勝利を4年も続けている。
(写真・ナゴヤドームに設けられた弔問記帳台)
「稲葉さん、ロンドンオリンピックが終わりました。きょう8月15日は終戦記念日です。でも、今日という日が、残念ながら稲葉さんの閉会式になってしまいました」という言葉で始まった、鈴木孝政2軍監督の弔辞。鈴木さんがプロ入りした前年、20勝を挙げてバリバリの主戦投手だった稲葉さん。2人の思い出を、涙で言葉に詰まりながら、悔しさを押し殺しながら語った鈴木さん。私はハンカチが手放せなくなりました。喪主である彰子夫人。「いつもと同じように『いってきます』と家を出たが、『ただいま』は聞けませんでした」「家では、私だけの野球解説者でした」、素晴らしいご挨拶だった。平凡な日常こそ幸せなのだと改めて教えてもらった。そして、ユニホーム姿でお別れをする全コーチ、選手、スタッフ。稲葉さんが「あいつは全然なってない!」と怒っていた若手選手ほど、きょうは涙を流していた。人目を憚ることなく泣いていた。愛がないと怒れない。その愛はきちんと伝わっていた。そして、若手だけではない。ベテラン選手も涙を流していた。稲葉さんの棺を、涙を浮かべながら、山本昌選手が、山﨑選手が運んでいたのが見えましたか?
(写真・8月2日、ナゴヤ球場のマウンドで振りかぶる稲葉さん)
きのう、登板前日は報道陣とはほとんど話をしない吉見選手が、私に話しかけてきた。「大澤さん、ブログを読みました」。稲葉さんの亡くなった翌日、私がブログに載せた拙い文章を、吉見選手が読んでくれたそうだ。登板前日、吉見流の調整に配慮すれば、ゆっくり話す時間はない。でも、吉見選手が「僕、ひとつ心残りがあるんです。稲葉さんに『勝ったときのドアラのぬいぐるみ、もらえないか』と頼まれていたのに、渡していなかったんです」と。私は「そうか。でも、あした勝てば最高のプレゼントでしょ。僕も実況だから、絶対に勝ってくれよ。頼むな」と言ってしまった。変なプレッシャーをかけてはいけないとは思いながら、言ってしまった。言わずにいられない、なぜなら、エース・吉見一起だから、稲葉さんが「最高」と認める吉見一起だから。吉見選手は「頑張ります。やりますよ」と返してくれた。
火曜日の時点で、きょうの中日対巨人、吉見選手が必ず勝ってくれると信じていた。
(写真・同じ日、おどける稲葉さん)
稲葉さん、観ていましたか。聴こえましたか。さすが、稲葉さんが「最高」と認める投手ですね。吉見選手がジャイアンツ相手に完投勝利ですよ。
吉見くん、やっぱりスゴイわ。数時間前に稲葉さんと別れを告げても、マウンドに立ったらいつも通り投げる。さすが「最高」の投手です。
大澤アナウンサー。吉見選手のマネをして、冷静に冷静にと思いながらマイクに向かったけれど、最後は涙を堪えるのに必死でしたね(苦笑)。きのうはほとんど眠れなかったけれど、よく頑張ったと思います、今夜は。
頭の中を何度も何度も巡るきょうの出来事。ここ数日の出来事。アナウンサーになって15年、忘れられない一日になりそうだ。
『震えた…』 日々
きょうは試合前に
故・稲葉光雄2軍投手コーチの
追悼セレモニーが行われました。
私が司会進行を仰せつかったのですが、
満員のナゴヤドームが静まり返るなか、
一切の読み間違いは許されないという極度の緊張に、
珍しくマイクを持つ手が震えました。
追悼セレモニーは滞りなく終了。
稲葉さん、
稲葉さんのおかげで無事に終わりましたよ。
「きょうは絶対に勝ってくれ!」と願った巨人戦でしたが…
完敗。
ショックに震えました…。
あしたは稲葉さんの葬儀、告別式に出席したあと、
ナゴヤドームの中日対巨人を実況します。
解説は、稲葉さんの教え子である野口茂樹さんです。
大丈夫。
あしたはエース吉見一起選手が、
稲葉さんにウイニングボールを届けてくれます。
『韓国料理と甲子園と』 日々
大阪・北新地にある
韓国カニ料理専門店「プロカンジャンケジャン」へ。
あのチャングンソク(名前くらいしか…)が愛する味、
あのT-ara(何人組?)も来店した大阪店。
生姜とニンニクが入った醤油ベースのタレにワタリガニを漬け込んだものが
カンジャンケジャン。
これを手でがぶりと食らいつき、
隅々まで吸い尽くすわけです。
おいしい。
今まで経験したことがない味わいです。
ただ、結構いいお値段ですが(笑)。
そして、そのまま甲子園球場へ。
きょうは地元・県立岐阜商業高校の登場です。
お盆休みの上、大阪桐蔭高の試合があり、
早々に満員札止めの甲子園。
大阪桐蔭の試合終了を炎天下待ち続けること1時間半、
やっと入場券を入手。
3塁側内野席で県岐阜商を熱烈応援。
かちわりで涼を取りながら。
しかし、ダメだった…。
新潟明訓高に完敗。
岐阜県代表の夏は終わりました。
でも、やはり甲子園球場の雰囲気はたまりません。
また、来年の夏。
余談ですが、3塁側ベンチ上に座っている私の姿が
ちょくちょくテレビに映ってしまっていたようで、
数人の友人たちからメールで、またTwitterで連絡がきました。
恥ずかしい。