『2000年9月10日』 日々
2000年9月10日。
入社3年目、
私の初めてのプロ野球実況の日でした。
暑い暑い阪神甲子園球場。
【中日スタメン】
(星野監督)
8李
6福留
9種田
5ゴメス
4立浪
3高橋
7筒井
2中村
1宮越
【阪神スタメン】
(野村監督)
7坪井
4和田
5ハートキー
8新庄
(3桧山)
9タラスコ
2矢野
6田中
1星野伸
懐かしい名前ばかりです。
ナゴヤ球場の2軍戦で、
休みを返上して、
毎日のように大声で練習した日々を今でも思い出します。
初実況からもう12年が経過、
いま、年間20試合以上、実況を担当していますから、
すでに200試合は喋ってきたのでしょう。
29歳で日本シリーズも実況させてもらい、
2007年には
中日の53年ぶり日本一の瞬間を放送席で迎えました。
運がよかったです。
入社当初は本当にへたくそなアナウンサーでしたが、
上司の我慢と、
周りの皆さんの応援のおかげでここまで
大好きなプロ野球に関わってこられました。
2000年9月10日、
リスナーの皆さんからいただいた応援ファックスは
すべて保存してあります
(メールでなくファックスというところが時代を感じます)。
私の練習を見てきた、当時の『中日スポーツ』ファーム担当記者の方や
高校の後輩などからも届いたファックスを読むと、
身が引き締まる思いです。
いつも
「今日が最後の野球実況かもしれない」と思って
放送席に座ろうと思うのですが、
やはりなかなかそこまでの覚悟をもった放送ができなくて
恥をかくばかりです。
次の実況は17日の中日巨人戦。
最後の野球実況のつもりで。
『山川日本史』 日々
大学受験生のほぼ全てが一度は手にしたことがあるであろう、
山川出版社の歴史教科書。
日本史は赤みがかったえんじ、
世界史はうすいグレー、
私は日本史を選択していたのですが、
「日本史用語集」と合わせ、
ボロボロになるまで使っていました。
歴史が好きなんです。
ここ数年、領土問題だったり、あるいは大河ドラマであったり、
歴史ブームですが、
もういちど「日本の歴史」を再発見しようということで、
いま、私が読んでいるのはこちら。
『もういちど読む山川日本史』(山川出版社)。
人物もできごとも、忘れてる忘れてる。
歴代の徳川将軍、総理大臣、
余裕で記憶していたのに…(苦笑)。
ちなみに好きな時代は
幕末から明治初期、
そして大正時代から太平洋戦争終結まで。
大学でも「日本外交史」が専攻でしたので、
対米戦争に向かってしまう日本の外交戦略など、
考えさせられることはたくさんあります。
話が逸れますが、
大学時代に繰り返し読んだ一冊がこちら。
京大教授、故・高坂正堯氏の
『世界史の中から考える』。
蛍光ペン、赤ペンで多数の書き込みがしてあります。
「成功にはときとして
挫折以上の苦い味がある。
成功は長期的には失敗の種子を内包している」、
味わい深い、歴史の教訓です。
この秋の私の読書のテーマは「歴史」です。