ウドバーハジーセンター 1 info
ライト兄弟が世界で初めて空を飛んだ「ライト・フライヤー1号」からアポロ宇宙船まで、まさに人類の航空・宇宙開発の歴史が全て網羅されたと言っても過言ではないスミソニアンの「航空宇宙博物館」。
ワシントン中心部の本館もとてつもなく広大な建物ですが、何しろ航空機、宇宙船ともにかなりの大きさです。
レプリカではなく本物を展示することを旨としているこの博物館にとって、手狭になって展示スペースが足らなくなることは時間の問題でした。
この問題を解決すべく誕生したのがご紹介している「ウドバーハジーセンター」です。
日本では航空宇宙博物館別館と紹介されることが多いようです。
ここはダラス国際空港の滑走路南端に作られています。
(飛んできた飛行機がそのまま博物館に入ることができるため!)
建物を俯瞰で撮影できませんでしたが、とてつもなく巨大な建物です。
このようにかまぼこ型の巨大なドーム状の建物です。
さらにかまぼこの中央に横に短いかまぼこをくっつけた形で、スペースシャトル・ディスカバリーを中心とした宇宙開発の展示室が増設されています。
展示は第1次世界大戦、民間航空黎明期、第2次世界大戦、戦後の民間航空隆盛、冷戦、スピードへの挑戦、今後の航空機と、テーマごとに貴重な飛行機がこんな巨大なスペースに所狭しと並べられているだけでなく、天井から吊るされたり、まさにスペースの有効利用のお手本状態で展示されています。
特筆すべきは、第2次大戦の日本やドイツ、冷戦の旧ソ連など敵国のものも展示に力が入っていることです。
自国のものと敵国のものと、共に展示してはじめて歴史的な背景や実像が見えるというコンセプトだそうです。
まずエントランスを抜け展示室に向かうとこんな光景が目に飛び込んできます。
次回はテーマごとに代表的な航空機をご紹介します。