引退セレモニー 2 info
前回の続きを。
前田智徳引退で大いに盛り上がるマツダスタジアム。
中日リードのまま8回裏、二死ランナーなしで前田が代打で登場。
結果はピッチャーゴロでした。
これでベンチに下がるかと思いきや、9回表そのままライトの守備に就きなおさら球場は盛り上がりました。
平田がライト方向へ何球も打球を飛ばし、前田がそれを追いかけるたびに大歓声。
そして5対3、中日勝利でゲームセットとなりました。
試合終了と同時にグラウンドでは慌ただしくセレモニーの準備が行われます。
関係者通路から客席に通ずる連絡路から撮ったのでひどい写真ですが許して下さい。
雰囲気を感じて頂ければ。
いよいよ前田智徳の名前がコールされ、主役が登場しました。
スタンド四方に丁寧にお辞儀をしたあと、両チームから花束が贈られました。
中日からのプレゼンターは熊本工業高校の後輩、荒木雅博。
同じプロの世界に入ってからも、何年かは挨拶に行くことも出来なかったという偉大な先輩の前に進みます。
試合前は「そんなに大げさな感慨はないですよ」と話していた荒木ですが、前田先輩が耳元に顔を近づけ
「ケガに気を付けて頑張ってください」
と声を掛けられて思わずグッと来たそうです。
三冠王も夢ではないとまで言われた天才バッターも、アキレス腱断裂という大けがに見舞われて以降はずっとケガとの闘いでした。
後輩の荒木はその姿を知っているだけに、「ケガに気を付けて」という先輩からの言葉に対して我々が感じる以上の重みと後輩に対しての愛情を感じたのではないでしょうか。
中日も監督、コーチ、選手全員が3塁ベンチ前に整列して行われたセレモニー。
前田からも中日への感謝が述べられ、広島ファンからも中日に暖かい拍手が送られました。
派手ではありませんが、とってもハートウォーミングなセレモニーでした。
改めて、前田智徳選手長い間お疲れ様でした。