七宝送信所 その2 info
七宝の新送信所見学の続きです。
いよいよ完成したばかりの新しい送信所に入りました。
玄関ホールを入ってすぐのところに設けられたのがこちら
新しいアナウンスブースです。
まだ備品その他そろっているわけではありませんが
私にとって本当になつかしかったのがこの机です。
「アナテーブル」と呼ばれていた机で、原稿が読みやすいように
斜めに作られ、机に当たったときにノイズが出ないよう
クッション材が張られています。
このテーブルは今IDC大塚家具ショールームになっている
旧社屋時代、ホールを備えていた第1スタジオ、第2スタジオの
アナウンスブース(ホールの隣に設置された狭いスタジオ)と
深夜生放送を制作していた第7スタジオに置かれていました。
新社屋に移転する際、どこのスタジオにあったものかはわかりませんが
七宝のアナウンスブースで使うために運んできたそうです。
実に10年以上の時を経ての机との再会でした。
さて、送信所には万一停電した場合に備え、大型の非常用発電機が
備えられています。
今回の建て替えで発電機もリニューアルされました。
それがこちら
スウェーデンのVOLVO製。
とてつもない大きさです。
機械を一通り見学した後は屋上へ。
屋上に出ると
防水シートを色違いでうまく利用して描かれた「1332」の文字。
技術部の説明だと、googleの衛星写真でばっちりわかるようにという
本気なのか冗談なのかわからないような話し。
まだ写真がありますが長くなったのでさらに次回。
東海ラジオ七宝送信所 info
去る5月19日、東海ラジオの電波を出す七宝送信所に新しい送信所が完成し
開局以来55年に渡り電波を出し続けた旧送信所からの切り替え作業が
無事終了しました。
ラジオを聴いてくださっている方々には何の変化もありませんが
放送事業者にとっては一大イベント。
テレビで言えばデジタル化で名古屋テレビ塔から瀬戸のタワーに
電波を出す場所が変わったことくらいの大きな変化です。
5月末、社員を対象にした見学会があり、私も行って来ました。
真新しい新送信所の壁に燦然と輝く東海ラジオのマークが出迎えてくれました。
まずは長年の役目を終えた旧送信所から見学開始です。
大規模災害などで、東海ラジオ本社から放送が出来なくなったときに備え
送信所には「アナウンスブース」と呼ばれる小さなスタジオが設置されています。
旧送信所のアナウンスブースで見つけたのが上の写真にある「Bベロマイク」。
私が入社した24年前でも既に珍しいマイクとなっていて、実際に放送に使われていたのは
ニュース専用のスタジオだけでした。
新社屋に移るのを機に、ニューススタジオで使われるマイクも最新のものに更新されたため
久しぶりに目にしました。
送信所切り替えまではマイクスタンドに取り付けられていたそうですが
スタンドは新送信所のアナウンスブースで使うため既にお引越し。
マイクだけが机に置いてあったので手に取って記念撮影。
このマイクは音を感知する部分が紙で出来ています。
入社仕立てのころ「このマイクは雑に扱うと紙が破れてだめになる」と
技術部の重鎮から念を押されたことを思い出しました。
さて、机の上にはもうひとつ
1971年2月といいますからまだ私が3歳のときに作られた
「地震発生時におけるアナウンス」
43年の長きに渡りこのアナウンスブースに置かれていた訳ですが
使われることがなくて本当によかったと、しみじみ感じました。
写真結構撮ったので、ご紹介も兼ねてまた次回。