引退セレモニー 2 info
前回の続きを。
前田智徳引退で大いに盛り上がるマツダスタジアム。
中日リードのまま8回裏、二死ランナーなしで前田が代打で登場。
結果はピッチャーゴロでした。
これでベンチに下がるかと思いきや、9回表そのままライトの守備に就きなおさら球場は盛り上がりました。
平田がライト方向へ何球も打球を飛ばし、前田がそれを追いかけるたびに大歓声。
そして5対3、中日勝利でゲームセットとなりました。
試合終了と同時にグラウンドでは慌ただしくセレモニーの準備が行われます。

関係者通路から客席に通ずる連絡路から撮ったのでひどい写真ですが許して下さい。
雰囲気を感じて頂ければ。
いよいよ前田智徳の名前がコールされ、主役が登場しました。



スタンド四方に丁寧にお辞儀をしたあと、両チームから花束が贈られました。
中日からのプレゼンターは熊本工業高校の後輩、荒木雅博。
同じプロの世界に入ってからも、何年かは挨拶に行くことも出来なかったという偉大な先輩の前に進みます。



試合前は「そんなに大げさな感慨はないですよ」と話していた荒木ですが、前田先輩が耳元に顔を近づけ
「ケガに気を付けて頑張ってください」
と声を掛けられて思わずグッと来たそうです。
三冠王も夢ではないとまで言われた天才バッターも、アキレス腱断裂という大けがに見舞われて以降はずっとケガとの闘いでした。
後輩の荒木はその姿を知っているだけに、「ケガに気を付けて」という先輩からの言葉に対して我々が感じる以上の重みと後輩に対しての愛情を感じたのではないでしょうか。
中日も監督、コーチ、選手全員が3塁ベンチ前に整列して行われたセレモニー。
前田からも中日への感謝が述べられ、広島ファンからも中日に暖かい拍手が送られました。
派手ではありませんが、とってもハートウォーミングなセレモニーでした。
改めて、前田智徳選手長い間お疲れ様でした。
引退セレモニー 1 info
今年は4位に終わったドラゴンズ。
最終戦はナゴヤドームで10月5日でした。
今年は雨天中止が異常に少ないシーズンで順調に日程を消化したためこの日がラストになりましたが、入社以来23年でこんなに早くシーズンが終わったのは初めてです。
例年ならCS、さらには日本シリーズとまだまだバタバタしている時期ですが、10月初旬に野球が終わるとなんだか変な感覚で最近毎日を送っています。
さて、今年も数多くの名選手がユニフォームを脱ぐ決断をしました。
その一人、カープ・前田智徳選手の引退セレモニーが10月3日の中日戦終了後に行われました。
この日はたまたま私がレポーターで出張することになっていて、偶然とは言えセレモニーを見ることが出来ました。
この試合は雨天中止になった試合の代替だったのでチケットの売れ行きは良くなかったそうですが、前田が引退会見を行い引退試合としてこの日の試合を行うことが発表されると、あっという間に残っていた1万枚以上のチケットが完売したとのこと。
16年振りのAクラス、さらには球団史上初のCS進出でそれでなくても大いに盛り上がっているカープファンがますますヒートアップしたわけです。
私が球場入りした午後2時前、既に広島駅から歩くと球場手前から続くスロープは…

広島の人も「こんなに早くからスロープが開門待ちのお客さんでいっぱいになるなんて初めて、と言うよりスロープが人でいっぱいになったのがはじめて!」と驚いていました。
内野席の入場ゲート前も人でごった返していました。


自由席はいつもより一時間も早く開門しました。
そして入場したお客さんは、席を確保すると

前田の引退記念グッズを買うためにあっという間に長〜い行列が出来ました。
次回はセレモニーの様子を。