ラジオは誰のもの 定期列車
ラジオ歴、アナウンサー歴27年になりました。
よくもまあこれだけ続けてこれたと思います。
何かと話題に事欠かないこの春のラジオ界、アナウンサー界でした。中でもしゃべり手たちの環境が大きく変わったこと。一つや二つではありません。どうしても自分に置き換えてしまいます。一方でこんなことも考えました。ラジオは誰のものだろうと。リスナーなのか、作り手なのか、局なのか、スポンサーなのか。当然答えはありません。ただ、つい自分に寄せてしまうことはありました。そんな考え方に一石を投じられたともいえます。変わらなくてはいけないのか、変わらなくていいのか。変わることはできるのか、変えることはできるのか。50歳。ラジオ界では若手といわれつづけましたが、若い才能はいくらでも育っています。肉体的には老いていくばかりですが、経験がものをいいはじめる境地にも達しています。新しい人に会い、新しい経験を積む機会も増えています。柔軟に考え、柔軟に動くことはできるのか。頑固に守り、頑固に実践することはできるのか。いくつになっても試されている気がします。それこそがこの世界の醍醐味なのかもしれません。ラジオは誰のもの?これからも答えを探していくことになりそうです。