AMラジオ2028年問題 定期列車
在京民放AMラジオ3局が15日記者会見し、全国の民放ラジオ47局のうち44局が2028年秋までにFM局への転換を目指すと発表しました。東海ラジオも含まれています。知らんかったけど。
要はAMとして開業したラジオ局がFMをメインに、AMをサブまたはなくしていこうというもの。ワイドFM開始、AM送信コストなどさまざまな背景があるようですが、報道されたときの反応で多かったのが「味のあるAMラジオの音声が聴けなくなる!」という声。これはいかにもラジオだなあと思いました。だって、テレビがアナログからデジタルへ移行するとき「味のあるアナログの映像が見られなくなる!」とはならなかったでしょ? ラジオメディアとユーザーの距離の近さが分かります。むしろ考えなくてはいけないのはテレビもそうでしたがFMに移行したとして聴く機材をどうするよ、という問題。家庭用ワイドFM受信機の普及率は2019年度現在53%。加えてradikoもありますが、生活インフラとしてのラジオをどう維持するか。これはラジオで働く者にとっても死活問題です。
そこで16日の『源石和輝!抽斗!』では「あなたはこの番組をどんな方法で聴いていますか?」をテーマにアンケートとご意見を募集。700通に迫る回答が寄せられました。結果は①AM…37% ②FM…21% ③radiko…40% ④その他…2%。Twitterでは50%近いradikoでしたがメールやFAXを総合するとやはりAMは強かったです。こんな状態であと7年でAMをやめることができるのか? 2028年、源石は57歳。当事者としてこの問題に向き合わなくてはいけません。
ラジオに関心が高い人だけでなく、そうでない人たちにもラジオを知ってもらうことができるか。2010年代のradikoやワイドFMの登場は一定の役割を果たせたと思います。一方でラジオメディアは経営的にも苦しい事情を抱えています。そんな中でのFM移行に向けた「2028年問題」。熱い意見がぶつかり合った16日の『源石和輝!抽斗!』。radikoで聴いてください【上の画像をクリック】。