いろんな思いを飲み込んで 定期列車
番組改編は悲喜こもごもだ。スポットライトを浴びることもあれば悔しい思いをすることもある。25年前、初めての改編で4時間半のワイド番組に抜擢されたがわずか半年でクビになり、以後3年間ワイド番組から遠ざかった。疑問や不満や悔しさをくすぶらせながらさまざまな番組や代打で力を蓄えた。そしてまた声がかかるのを待つ…思えばそんなことの繰り返しだ。うれしさやありがたさや無念さ、あらゆるものを飲みこんでマイクに向かう。それが改編だと思っている。
ラジオの改編は半年に一度。次が51回目となる。平日午後という未知のゾーンに挑むことにワクワクと怖さを覚える。奇しくも改編会見に臨んだぜんじろうさんや大前りょうすけさんも「ワクワク」と「怖さ」を口にした。自信と覚悟と謙虚さと。思いを同じくする人たちとともに仕事ができる幸せを感じる。ラジオはまだまだ変えられる。そしてまだまだ変わらずにいられる。初めて抱く感情を胸に、きょうはマイクに向かう。