Qちゃんが亡き小出監督に届けたかった思いは?第Q回ぎふ清流ハーフマラソンを走る 定期列車
4月28日、『第Q回(第9回)高橋尚子杯ぎふ清流ハーフマラソン』に夫婦で出場しました。恩師小出義雄監督の訃報後、初めて公の場に姿を見せた2000年シドニー五輪女子マラソン金メダリスト「Qちゃん」こと高橋尚子さんの心境は?そして源石夫妻は完走できたのか?
マラソンはみんなのものに 故小出監督がQちゃんに託した思いは
高橋さんの愛称「Qちゃん」にちなんで「第Q回」と銘打った第9回記念大会。直前の4月24日、恩師の小出義雄監督が80歳で死去。その後初の公の場となった高橋さんは長良川陸上競技場で行われた開会式に黒のウェア姿に黒の喪章をつけて現れました。涙をこらえながら笑顔で「小出監督は近所に走りにいくような感覚で『Qちゃん、オリンピック行こ!』と誘ってくれたんです」と在りし日のエピソードを語る高橋さん。それに誘われるように今回12333人のランナーが岐阜に集ったのもまた、小出イズムの継承なのかもしれません。 平成の30年間でマラソンは男子だけのものから男女のものに、アスリートだけのものから私たちのものになりました。スタート台には高橋さんに加え、2004年アテネ五輪女子マラソン金メダリスト野口みずきさんが登場。豪華な顔ぶれに送られて21.0975キロの道のりが始まります。
野口みずき、川内優輝ともハイタッチ 平成最後に有終の美
源石家は夫婦ともども3回目のハーフマラソン。同大会は妻は2回目、源石は初でしたが、暑すぎず風もなく平坦で土地勘があるため走りやすかったです。途中岐阜市柴橋市長、東海テレビ福島アナ、NHK有田キャスターなど知っている人に続々と出会い、大会がいかに親しまれているかを知りました。今回は景色を楽しむことを目的にタイムは狙わず妻とほぼ全区間並走。各関門ともギリギリ通過でしたが愉しく走れました。高橋さん、野口さんに加えプロに転向したばかりでこの日のレースに出場した川内優輝選手のハイタッチを受けて2時間48分56秒の同タイムでフィニッシュ。レース終盤、長良川右岸で若き日の高橋さんが走りこんだという「尚子ロード」を走りながら「なんで私たち走ってるんだろうね」と笑いあっておりました。苦しんだあとの達成感を味わいたいのか、そこに道があるからなのか、それとも人生の歩みをなぞるためなのか。まあ、同じテーマでともに楽しみたいということだけは間違いないかと。平成最後に有終の美を飾ることができました。