伝統と革新、普及と不朽。 定期列車
今年も行ってきました。
第70回名古屋をどりへ。
「伝統と革新は流行の上に成り立つ」と西川流四世家元の西川千雅さん。
「普及こそが不朽になる」そんな思いを節目の公演でしかと受け止めました。
そして指先から伝わる所作の美しさ。
根を張ってこその華と感じました。
第1部のトリが「茂登木(もとき)」。
至れり尽くせりの妻がかえって息苦しくて家を出た、家元演じる夫。
旅先で“モテキ”に入りつつも結局モトの鞘がいいというお話です。
第3部では撮影やネット拡散可能な演目も。
これらに伝統と革新の本質を垣間見ました。
そして別れを告げる中日劇場へのリスペクト。
いつもの光景ゆえに気づかなかった、
歴史が織り成す重みと深みに目を向けることができました。
伝統も革新も“気づき”があってこそ。
知ってもらうからこそ続けることができる。
ラジオの世界にも学ぶことが大いにありました。