天空の小学校、青い目の人形。 定期列車
愛知県設楽町の田峯(だみね)小学校。
山のてっぺんに建つ“天空の小学校”です。
訪問のもようは8月4日のニュースパレードで。
■ニュースパレード夏企画2017~今、学校で
東海ラジオ制作 「天空の小学校と青い目の人形」
8月4日(金) 17:00-17:12 文化放送ほか全国33局ネット
のりかえ≫radikoで聴けます
昭和2(1927)年に完成した木造平屋建ての校舎。
全校児童11人。廊下を涼しい風が吹き抜けます。
そこに、校舎と同じ昭和2年生まれの“青い目の人形”がいました。
名前は「グレース・A・グリーン」。アメリカからやってきました。
日米関係が悪化した90年前、両国の子ども同士の交流を図ろうと
ひとりのアメリカ人が日本の小学校に1万2千体の人形を贈りました。
それが“青い目の人形”です。
戦時中“敵国の人形”として大半が処分されましたが、
全国に337体、うち10体が愛知県に残っています。
そのひとつが、田峯小学校のグレースです。
6月、イリノイ州の中学生たちが設楽町を訪問。
子どもたちが「埴生の宿」の演奏でもてなしました。
グレースと対面する訪問客。
「日米の歴史的友好関係を思い起こすことができました」
今年の夏休み、愛知県に残る青い目の人形10体が一堂に会しました。
日本からアメリカに贈られた返礼人形「ミス愛知」も90年ぶりに帰還。
9月10日まで、県内各地で巡回展を開催しています。入場無料。
90年前、1万2千体の青い目の人形を贈ったアメリカ人の孫
ギューリックさんが、巡回展初日に姿を見せました。
「人形は、平和とは何かを教えてくれる物言わぬ親善大使です」
人形たちはこの夏も、子どもたちと心を通わせています。