戦士の休息、天使の休息。 定期列車
3年前、声が出なくなったことがある。
4日間、仕事を休んだことがある。
周りには申し訳なく、自分には情けない気持ちでいっぱい。
20年目、まさかこんなことになるとはという思いもあった。
おそらく若さや体力を過信していたのだろう。
長年の蓄積ほど気づきにくいものだ。
おかげで分かったこともあった。
健康のこと、家族のこと、仕事のこと。
全部自分ひとりでやっているつもりになっていた。
それらを一から見つめなおすような、4日間の自宅療養。
声が出ないことが“天の声”だった。
神様からもらったような休息だった。
ほんの少しだが、人の痛みを知った気もする。
あれから3年、いろんな意味でしんどいけれど、
あの経験を役立てられるよう務めたい。