お世話になりました。 定期列車
取材は一期一会。
だが時に二会、三会となることもある。
その一つが名古屋伏見にあるINAXギャラリー(現LIXILギャラリー)。
建築、工芸、デザインの展示を得意としており、着眼点にはいつも驚かされてきた。
しかも入場無料。
「メセナ」の言葉は絶えて久しいが、企業理念は口に出すより実践することと知る。
そのギャラリーも名古屋がこのたび休廊する。東京、大阪を残して。
発祥の地で20年、実績は色褪せないはずだ。
学芸員の大原結さん(右)。
近ごろご無沙汰していましたが、長年お世話になりました。
昼ワイド「美味時間」(2004-10)での分かりやすい解説が楽しみでした。
大学の卒論テーマがフランク・ロイド・ライト。
明治村に移築された帝国ホテルライト館を追うように東京から名古屋へ。
名古屋テレビ塔、通天閣、東京タワーが兄弟であることを知ったのは
大原さん企画の展覧会がきっかけでした。
今回スカイツリー開業のタイミングで会えたのも何かの縁でしょう。
JR九州の車両デザインなどで知られる水戸岡鋭治さんとの出会いもここから。
当時は知る人ぞ知る存在だった水戸岡さんと仕事ができたことは誇りです。
彼の業績に早くから着目した大原さんの慧眼に感服し、感謝しています。
取材とは人と人とを結ぶこと。
次なる結び目にめぐりあえますように。
休廊前のラスト展覧会
■聖なる銀 アジアの装身具展
5月24日(木)限り ※23日(水)は定休 10:00-17:00 入場無料
LIXILギャラリー名古屋(旧INAXギャラリー名古屋)
名古屋市中区錦1-16-20 グリーンビル LIXIL名古屋ショールームB1
地下鉄伏見駅徒歩5分 052-201-1716 http://www1.lixil.co.jp/gallery/